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前置詞toを到達のイメージだと思っていませんか?

前置詞toのアイキャッチ画像

前置詞toをどのように理解していますか?もし、どこかに到達するイメージだと思っているなら、あなたの知っている前置詞toのイメージは間違っています。どこかに到達するのはコアイメージではなく、派生イメージの一つに過ぎません。今回は、いままでの常識を覆す、前置詞のコアイメージを皆さんに提示します。今までなぜtoが選ばれていたのか、皆さんが間違いやすいポイントをたった5分で学べます。

前置詞toの真のイメージ

前置詞toは一般的には次のような視点で

イメージ化されています。

〇→❑

矢印で何かが到達するような図を

皆さんも一度はご覧になっていると思います。

でも、これってなかなか奇妙な図なんですよね。

実際に私を主語にしてパリに行く

と言う文章を作ってみます。

I`m going to Paris.
私はパリに行きます。

〇が私、❏がパリで、→が行く

確かに言葉と図は対応していますが、

このイメージは変過ぎます。

だって第三者目線なんですよ。

「私」と言っているのに「私」を

他の人が見ている視点なんです。

だから前置詞toが理解できないんです。

本当のイメージはこれです。

自分の目線でパリに行く

これが真のtoのイメージです。

このイメージから全てのtoが出来ています。

toの語源は「~の方へ」ですが、

この視点でどこかの方向を見る行為が

前置詞toを考えるには必要です。

この視点で見ることによって、

分かることがあります。

その方向しか見れないので、

唯一選んだ方向だという事です。

イタリアでもドイツでもなく

フランスを選んだという事です。

ちょっと冠詞のtheに似ていて

「唯一の」と言う含みがあります。

唯一の方向を定めることによって

時間(何時まで)や、物理的(どこまで)、

心理的(目的や結果)な到達点

を表しているのです。

このように前置詞toは主語目線で

視点をある方向だけに定める

これがコアイメージです。

「結婚する」がmarry withにならない理由

「誰々と結婚する」では前置詞with

をついつい使いがちです。

でも実際には前置詞はtoです。

Hanako got married to Taro last month.
先月、花子は太郎と結婚した。

いろいろと解説されていますが、

結局分かりにくいのは〇と→と❏の

セットイメージをしているからなんです。

では皆さんが、間違いやすい結婚について

イメージ化してみます。

花子目線で太郎を見て下さい

花子は太郎の方だけ見ています

他の誰でもない太郎を選んだんです。

語源の「方向」そのものですよね?

チョー簡単じゃないですか。

そして、今この幸せな二人は見つめ合ってます

花子と太郎は向かい合っていますよね?

これがface to face:向き合っている

に前置詞toが入っている理由でもあるんです。

back to back:背中合わせ

はface to faceの派生に過ぎません。
(背中が背中の方を向いている)

このように向き合わせる物質と物質

の関係性を表すtoへと派生します。

Hanako fastened a clock to the wall.
花子は時計を壁に固定した。

花子目線で時計を持って

取り付けたい壁の特定の場所を見ています

そして、そこに向かって時計を持っていき

固定しているのです。

このように固定したり、張り付けたり、

結合する動詞とtoがセットで

使われるようになった理由も

今なら理解可能でしょう。

まとめ

如何でしたか?

前置詞toのイメージは

「視点をある方向に定める」

です。

到達は派生したイメージに過ぎません。

「他でなく唯一の、特定の」

と言う含みがあります。

特定の場所を見てそこに向かえば、

(物を向かわせれば)

それは固定を意味するtoです。

もう一度イメージを掲載しておきますので、

今度toに出会ったら、ぜひ思い浮かべて下さい。

全てのtoが理解可能になります。

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