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代名詞とはウザさ回避の言い換え表現です!

人称代名詞のアイキャッチ画像

皆さんは代名詞についてどれくらい知っていますか?中学英語で念仏のように教わるI my me mineを全部人称代名詞と思っていませんか?実は人称代名詞は2つしかありません。この記事では中学英語では習わなかった代名詞の真の姿が分かります。まずは代名詞とは何か、どんな種類があるのかを一覧表でお伝えします。種類が沢山あるので、この項目ではI my me mineに関するところだけを抽出し、見やすい一覧表付きで解説します。当記事の代名詞の知識は、関係代名詞の理解にも役に立ちます。

代名詞とは名詞の置き換えことば

代名詞とは、英語の8つある品詞の1つですが、

「名詞の1つ」と言う認識をしておけば、困ることはありません。

では、代名詞はなんのためにあるのか?ですが、

1つは、名前の繰り返しを避けるためです。

例えば、あなたが買いに出かけたて、

素敵なテーブルを見つけたとしましょう。

「見てよ、このテーブル!このテーブル超いーじゃん!しかもこのテーブルすごい豪華!テーブルの台が赤くて形もスタイリッシュ!テーブルの脚の角度もいいよね。私、このテーブルを買いたい!」

こんなにテーブル、テーブルと永遠繰り返さないですよね。

はっきり言ってウザイです。

日本語の場合「テーブルを見て」と言った時点で

テーブルの話だと分かるので以降は省略しますが、

英語では主語や目的語が必要なので、itに置き換えます。

最初に出てきたテーブルを先行詞(antecedent)と言い、

置き換えたitを代名詞(pronoun)と言います。

2つ目は強調です。

これについては再帰代名詞で後述します。

代名詞の種類を一覧表にしました。

代名詞の種類一覧表

人称代名詞(I, we, you, he, she, it, they)

所有代名詞(mine, yours, his, hers, theirs)

再帰代名詞(myself, yourself, himself, herself,)

指示代名詞(this, these, that, those, such)

疑問代名詞(who, which, what)

不定代名詞(each, all, everyone, either, one, both, any, such, somebody)

関係代名詞(who, which, that, as)

以上のような種類があり、単語だけでも100個以上あります。

【表】代名詞の簡易表

この記事では赤枠の人称代名詞、所有代名詞、再帰代名詞

を取り上げることにして、その他の代名詞は別の項目を立てて解説します。

では、解説の前後に中学英語で習うI, my, me, mine, myself

に関する代名詞の一覧を表にしていますので掲載しておきます。

中学英語の代名詞・I/My/Me/Mine/Myselfの一覧表

【表】人称代名詞?(I my me mine myself))の表

1. 人称代名詞①/主格代名詞(Subject Pronouns)

人称代名詞とは、皆さんがよく知っているI my me mineと

格変化する代名詞の事を言います。

しかし、細かいことを言うとmyとmineは人称代名詞には入りません

考えて見て下さい。

「私の」って名詞ですか?

「私の車」みたいに「車」を修飾するので形容詞です。

正確には所有形容詞と(所有限定詞とも)言います。

また、ご存じの方もいると思いますが、

後述するmineは所有代名詞と言います。

人称代名詞とは主格代名詞のIと目的格代名詞のmeだけです。

中学英語ではI my me mineと、リズムで習うので覚えやすいかもしれませんが、

役割を理解するという事は重要なので、習ってきたことは間違いだと認識してください。

主格代名詞は、文の中で動作の主体を置き換えるために使われます。

【表】人称代名詞だけの表(単数)
【表】人称代名詞だけの表(複数)

主格代名詞の種類と特徴

I:1人称単数を主語にする時

(自分が動作の主体)

We:1人称複数を主語にする時

(自分を含むグループが動作の主体)

You:2人称単数及び複数を主語にする時

(話し相手が動作の主体)

He:3人称単数男性名詞を主語にする時

(先行詞が男性の代名詞:男性が動作の主体)

She:3人称単数女性名詞を主語にする時

(先行詞が女性の代名詞:女性が動作の主体)

It:3人称単数中性を主語にするとき

(先行詞が中性の代名詞:無生物が動作の主体)

They:3人称複数中性を主語にするとき

(先行詞が複数の生物・無生物の代名詞。単数の使い方もある。)

2.人称代名詞②/目的格代名詞(Object Pronouns)

目的格代名詞は、動詞や前置詞の目的語として使われます。

目的語とは動作の影響を受ける人物の事をいます。

例えば「私はあなたを愛している」なら、

愛している影響を受けているのは「あなた」です。

「彼はサッカーをする」なら、

「する」影響を受けているのは「サッカー」です。

目的格代名詞の種類と特徴

me:自分が動作の影響を受けるとき。

us:自分を含むグループが動作の影響を受けるとき。

you:話し相手が動作の影響を受けるとき、単数および複数。

him:男性が動作の影響を受けるとき、単数。

her:女性が動作の影響を受けるとき、単数。

it:中性、無生物が動作の影響を受けるとき、単数。

them:中性、人や無生物が動作の影響を受けるとき、複数。

前置詞の目的語とは例えば第3文型です。

I made a special dinner for her birthday.
僕は彼女の誕生日に特別な夕食を作った。

ここでのherは前置詞forの目的語と言う扱いになり、

madeの目的語ではありません。

「作った」という動作の影響を受けるのは「夕食」です。

3. 所有代名詞(Possessive Pronouns)

所有代名詞は所有権を明らかにし、名詞句(名詞のかたまり)の代わりをします。

また、主語にも目的語にもなります。

A: Which car is yours?
どっちがあなたの車ですか?

B: Mine is the red one.(主語)
私の車は、その赤い方です。

A: Which car is yours?
どっちがあなたの車ですか?

B: The red one is mine.(目的語)
その赤い車が私のです。

名詞句の代わりとは、

My car is the red one.
私の車は赤いやつです。

My carと言う名詞のカタマリをMine置き換えている

と言う意味で、yoursもyour carを置き換えたものです。

所有代名詞の種類と特徴

Mine:1人称単数の所有物

Ours:1人称複数の共有物

Yours:2人称単数の所有物及び2人称複数の共用物

His:3人称単数男性の所有物

Hers:3人称単数女性の所有物

Theirs:3人称複数中性の共有物

所有形容詞Possessive Adjectives(所有限定詞Possessive Determiners)

所有代名詞に似ているのが、所有形容詞です

「私の車」「あなたの車」のように車を特定する働きを持つので

限定詞といい、名詞を修飾するので形容詞に分類されます。

代名詞と同じように、名前の繰り返しを避ける目的があります。

念のため一覧を記載します。

My:私の

Our:私たちの

Your:あなたの、あなたたちの

His:彼の

Her:彼女の

Its : その

Their:それらの、あの人たちの

4. 再帰代名詞(Reflective Pronouns)

再帰代名詞は、”self “という語尾を持つという共通点があります。

一見覚えやすそうですが、ビギナーには少し複雑です。

なぜなら、所有形容詞(所有格)にselfをつけるものと

目的格代名詞(目的格)にselfをつけるものがあり、

法則がないので、理屈で理解できないからです。

ただ、1人称と2人称は所有形容詞をとり、

3人称は目的格代名詞を取ります。

再帰代名詞の種類と特徴

所有形容詞+self

myself: 1人称単数(meselfとは言わない)

ourselves: 1人称複数(usselvesとは言わない)

yourself: 2人称単数(youselfとは言わない)

yourselves: 2人称複数(youselvesとは言わない)

目的格代名詞+self

himself: 3人称単数男性(hisselfとは言わない)

herself*: 3人称単数女性

itself: 3人称単数中性(itsselfとは言わない)

themselves: 3人称複数(theirselvesとは言わない)

*herselfは所有格より、目的格に分類した方が覚えやすいです。

【表】再帰代名詞の由来表

再帰代名詞は、目的語として「自分で何かをする」と言う場合に使います。

目的語なので、自動詞には使えません

ほとんどの動詞の目的語として使えます。

She cut herself with a knife.
彼女はナイフで自分を切った。

再帰代名詞を使うのは、目的語に主語と同じ目的格を使えないからです。

She cut her with a knife. ×

このようにshe の後にherを置けないんです。

また、自動詞に使えないのは、「自分で何かをする」という意味を

もともと含んでいるからです。

She dressed and got ready for the party.
彼女は着替えて、パーティーの準備をした。

でも敢えて着替える動作を強調する場合には自動詞でも再帰代名詞を使います。

She dressed herself in spite of her injuries.
彼女は怪我をしていたが自分で服を着た。

そして強調は他動詞の構文でも使えます。

He mended the car himself.
彼は自分で車を修理した。

日本語でも「車を修理した」で良いところ

「自分で修理した」と言う方が強調されます。

自慢したい時などは「自分でやった」と言って

「出来るんだ」とアピールしますよね。

つまり、それが再帰代名詞の強調の意味なのです。

まとめ

代名詞とは、私の名前、あなたの名前、他人の名前、動物名、

物の名前などを置き換えた名詞の事です。

置き換えることで、繰り返しの煩わしさを避けることが出来ます。

今回は主に3つの代名詞を解説しました。

人称代名詞というと、人を表すのにしか使われないように思われがちですが、

物や場所、アイデアを表すこともできる「it」や「they」なども人称代名詞です。

また、人称代名詞とは、主格(I)と目的格(Me)だけを言います。

それぞれを主格代名詞、目的格代名詞と言います。

Myは名詞ではなく、限定詞と言う形容詞で、

冠詞と同じ働きがあります。

「その車the car」「私の車my car」はどちらも

世界に1つの車に限定されるので、

冠詞とは並べて使いません。

所有形容詞または所有限定詞と言います。

それから、Mineは所有代名詞です。

所有代名詞には3人称単数中性名詞(it)の格変化がありません。

無生物が主語なので、「テーブルの持ち物」なんてものは

無いわけです。

でも所有形容詞なら「テーブルの脚」を「その脚its legs」と

置き換えて言うことが出来ます。

最後に、再帰代名詞の、reflectiveとは「反射」を意味します。

つまり、主語の動作の影響が自分に跳ね返ってくるという事なので

「他動詞の目的語」や「動作主の強調」を意味することになります。

その他の代名詞とtheyの単数使用に関してはまた別の記事で取り上げる予定です。

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