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前置詞onは時間表現には使いません!at in onを徹底比較します!

前置詞at前置詞in前置詞onの時間表現

時間を表す前置詞としてatとonとinが有名ですが、そもそも大前提として時間にはonを使いません。実は英語を理解できない原因の1つに、日本語を理解していないからと言うことが、しばしばあります。前置詞at、on、inの理解を妨げているのは間違ったコアメージにつながる間違った日本語です。今回は「時間の前置詞」と呼ばれるものを理解するために日本語を整理してから、コアイメージ化していきます。この記事でようやく3つの前置詞の基礎を身に着けることが出来ます。

日付と年月日

日付と年月日は同じ概念です。

生年月日と言えば、何年・何月・何日に生まれたかを表します。

日付は何日と言うので何年・何月は含まない概念のようです。

しかし「午前零時に日付が変わる」と言います。

何年と何月は同じでも日付が変われば、年月日は変わります。

2020年4月1日と日付が変わった2020年4月2日は違いますよね。

つまり、日付と年月日は同じです。

だから、生まれた日付が1日違えば生年月日も違います。

「日付を教えてください」と言われて

「何日です」だけでも許されることが多いですが、

日常生活では、年と月は分かっている場合が

ほとんどなので言わなくても許容されるだけのことで、

日付とは具体的に正確に言えば年月日のことです。

「領収書に日付を入れますか?」と言われて、

「何日」しか記載がない場合はただの紙切れですよね。

時刻と時間

時刻とは時の流れのある1点を指す言葉です。

「何時に待ち合わせますか?」といえば、

待ち合わせの時刻の事で「何時、何分、何秒」

と言う数字の事ですよね。

或いは待ち合わせの時間とも言います。

このように、時刻と時間が同じ意味を持つこともあれば、

「時間にしてどれくらい?」のように、

ある時刻から別の時刻までの時の流れの合計

時間と言う場合もあります。

そもそも時間とは物質がある空間から別の空間へと相対的に移動する

中で発生する物理的な概念なので、「時刻の幅の合計」を言う方が

本来の「時間」と言う用語の使い方です。

物理運動から生まれるのは時間であって日付は生まれません

ここから分かるように「時間と時刻」の概念には

「日付または年月日」の概念が含まれません。

全く別の概念であることを理解してください。

日時

日時とは「日付」と「時間」の事です。

「何年何月何日」と「何時何分何秒」を併せた概念です。

フライトのチケットを予約する場合は、この「日時」が必要です。

「日付」だけ、「時間」だけでは、出発は不可能です。

ここからも「日時」と「時間」が別概念であることが分かりますよね?

このように我々は大きく3つの概念を生活に

取り入れてコミュニケーションを図っています。

それでは、前置詞at、on、inの使い方を解説します。

前置詞atは日付には使わない!

日付をイメージしてみてください。

例えば、2020年4月1日と言えば、

2020年の中に4月があり、

4月の中に1日があります。

これを英語も取り入れて表現すると、

4月はin 2020年

1日はin 4月

1日でようやく日付が定まります。

1日でようやく地表に足が接触しました

だから「何日」と言う場合は表面に接触したonを使います。

on my birthday誕生日

on Christmas(day)12月25日

on Monday 月曜日

「曜日」も「12月25日(クリスマスの日)」も

「全て日付の中でも地に足を付けた日」

に関する別名ですよね。

だからonです。

日付はinとonで成り立っています

日付にatは使いません

また、前置詞onは月には使いません

日付の中では地に足がついていないからです。

年の中(in)の月の中(in)の日(on)なのです。  

前置詞onは時間には使わない!

日付が時間を含めない概念だというのは分かりましたよね。

今4月1日でようやく地に足を付けて立っていますよね。

立った場所から指をさして「何時何分」と「時間の位置」を伝えるのが時間のatです。

onの状態でatと言うのです。

時間はatとinで表しonは使いません

ではatとinの違いは何でしょうか?

前置詞atは時刻に狙い撃ちします。

具合的な数字を言う場合にatを使います

at 9 :20 a.m.

at noon=12:00

at midnight=0:00

noonは正午で12時ちょうどを意味し、at middayとも言います。

at midnightは日付が変わる夜中の12時ちょうどの事です。

前置詞inは「その時空」に自分の身を置いて

「その時間帯は何をしている」

と言う風に時間の幅を言う場合に使います。

その空間に入って想像するわけです。

In the morning午前中は

In the afternoon午後は(正午からの時間帯は)

In the evening夕方の時間帯は

いずれもその時間帯の中なので

地に足を付けていない感覚や

時間が定まっていない感覚があります。

つまり、前置詞atは特定の時刻に特定の電車が来るように時刻と行動が特異的に結びつく瞬間を表し、前置詞inは「ふわっとした時間枠」の行動を表します。

生年月日を聞いたのに「2000年1月」と言われると

なんかふわっとして定まらない印象があり、

「2000年1月15日」と言われると

地に足が着く感覚がありますよね。

夜は必ずat nightではない!

時間の前置詞inとatの違いは随分理解できたと思います。

しかし、時間の概念inとatの違いの中には、例外的扱いを受けている表現もあります。

それが夜を意味する表現at nightです。

夜って時間の幅を感じますよね。

だとしたらinではないのかと思うのが

普通の反応です。

しかし教える側も理由が分からないので、

例外として覚えなさいと伝えて、

皆さんは例外として覚えるしかない

そんな状況だと思います。

僕はどうしても納得がいかったので、

あらゆる角度から考察をし、論理的な回答を

持ち合わせている為、お伝えします。

nightだからatと言う覚え方はやめましょう!

実はin the nightと言う表現がちゃんとあります。

時間のatには冠詞のtheやaが付きません。

それは抽象的な概念だからです。

夜の語源は1日の中で暗い時間、すなわち闇と同じです。

「暗い時間帯」ではなく「暗い時間」です。

闇のなかでは行動を取ることは困難です。

だからその日の明るいうちに狩りにでて、

水を汲み、薪を割って夜に備えをします。

その日のあらゆる活動は明るいうちに終わっているわけです。

基本的に夜の行動はやることが決まっています

大体いつも同じ夜なわけです。

でもたまには「いつもと違う事が起きる夜」もあります

そのような特殊な夜に「その日の夜」と言う意味で冠詞のtheを付けてin the nightと言います

つまり、

at nightは普通の夜(闇)なので

抽象名詞の夜at nightと言えば言葉が足ります。

客観的に「闇」という風船に軌道を描くだけです。

前置詞atのイメージ

in the nightは特殊な夜なので

具体化名詞の夜in the nightで、

その夜は違ったと言う必要があります。

主観的にその中での様子を述べる必要があります。

では例文を作ります。

Someone stole Taro’s wallet in the night.
誰かがその日の夜に太郎の財布を盗んだ。

The flying saucer I saw in the night was, I believe, a UFO.
あの夜見た空飛ぶ物体はユーフォーで間違いない。

I heard that dog barking in the night.
夜中に犬の鳴き声が聞こえた

このように前置詞atは単に離れた場所から軌道を描いて「そこ」と言えば良い場合に使い、前置詞inは「そこ」からさらにその空間の中に入り込んで特別な体験をもっとリアルに再現するために使い分けをします。これは、at homeとin the houseの関係と同じです。

まとめ

如何でしたか?

日付にはatを使いません。

逆に時間にはonを使いません。

生年月日はin(年) in(月) on(日)で表します。

そしてonの状態で軌道を定めて(at)時間を言います。

このように日付の前置詞はinとonで表し

時間の前置詞はinとatで表します。

日付と時間、2つの概念をまとめると「いつ」を表す前置詞、或いは日時を表す前置詞と呼ぶことが出来ると思います。

on the morning of Monday
月曜日の朝に

と言う表現もありますが、前置詞onはMondayと紐づいています。

「いつの朝なのか」の「いつの」が強調された表現です。

つまり、morningには紐づいていません。

morning単体なら前置詞はinです。

繰り返しになりますが、時間表現にonは使いません

またon Christmasの他にat Christmasと言う表現もあります。

at Christmasとは12月25日~1月5日の12日間のクリスマスシーズンのこと言います。12日をひとまとまりでat Christmasと言います。

このことからも前置詞atは「点」ではなく風船のような幅を持った概念であることが分かると思います。

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