前置詞ofの使い方を属性だけで理解しようとしていませんか?

前置詞ofのアイキャッチ画像

前置詞ofの意味は「帰属」だと思っていませんか?だとしたら、ofの使い方は2割程度しか理解出来ません。前置詞ofは語源を忠実に解釈し、文章構造を捉えることで理解が可能になります。まずは前置詞ofの語源を紹介するのでコアイメージを押さえましょう。それから前置詞ofの使い方を4つ解説します。この記事を読めば前置詞ofの悩みはほぼなくなります。

前置詞ofの意味

前置詞ofの語源は「離れている(away)」です。

基本構造は

A of B

AとBは離れている

離れた2つの関係性を意味しています。

たったそれだけの事なのですが、中学英語の前置詞ofの使い方が強烈過ぎる為、ofのコアイメージとは、大きな〇から小さい〇を取り出す「全体の一部」のような間違った教え方をする人がほとんどです。

一部には語源を理解し「分離である」と教える人もいますが、それも違います。

「分離」も一部そうであるとしか言いようがないです。

AとBの離れた関係性

これが、コアイメージです。

このイメージから4つの使い方があります。

①「離れている」

②「離す」

③「離れ離れにする」

④「離れている」ことを分からせる

大まかにはこの4つの構造になっています。

それでは順番に解説します。

前置詞ofの使い方①意味「離れている」

場所的に、そして時間的にどれくらい距離があるのかを示すために使われます。

A of B

AとBは離れている

これが前置詞ofの原義です。

この関係が見えれば後の使い方は理解できます。

I live within a mile of the school.
私は学校から1マイル以内のところに住んでいる。

a mile of the school
1マイル離れている学校

前から理解するという英語本来の流れで訳すと次のようになります。

I live within a mile of the school.
私は住んでいる。1マイル離れて学校がある。

Taro lives within walking distance of his parents
太郎は両親宅から徒歩圏内に住んでいる。

walking distance of his parents
両親宅から徒歩でいける場所まで離れている。

(前から理解)
太郎は住んでいる。歩ける距離に両親宅がある。

Hanako came within two seconds of beating the world record.
花子はあと2秒で世界記録を更新するところだった。

two seconds of beating the world record
世界記録から2秒離れている

(前から)
花子は到達した。2秒弱離れて世界記録がある。

The company is within a week of going bankrupt.
その会社は倒産するまで1週間と迫っている。

a week of going bankrupt
倒産から1週間離れている

(前から)
会社の状況。1週間弱離れて倒産がある。

このように前から訳してみると気が付くことがないですか?

a mile of the school
1マイル離れている学校

ここを見てはいけません

I of the school

学校ofだと言ってるんです

実は「主語」こそがAなのです

「私の場所A」と「学校B」の距離感

「太郎の場所A」と「両親宅B」の距離感

「花子の場所A」と「世界記録B」の距離感

「会社の時間的場所A」と「倒産に向かうB」の距離感

それぞれを繋いでいるのが(数字+of)です。

前置詞of▷AとBはofの関係

このようにAから離れた場所にBがあるという感覚がofです。

Aからどれくらい離れてBがあるか?

私から1マイル離れて学校がある。

この形が見えれば基本は抑えることが出来ます。

前置詞of使い方②意味「離す」

くっついているモノを離すという用法の中の1つが帰属を表す前置詞ofで、皆さんが持つイメージそのものと言っていいと思います。

例えば集合名詞と言うのがそれです

Would you like a cup of coffee?
コーヒーはいかがでしょうか?

A cup of coffeeは集合名詞の1つですが、コーヒーと言う概念から見てカップ1杯だけ切り離しているのが本質で、カップ1杯のコーヒーから見れば概念であるすべてのコーヒーに属しているから帰属のofと呼んでいるに過ぎません。

つまり、視点の問題で帰属とか属性とか起源とか言っていますが原義は「切り離す」ことにあります。

基本的な文構造

A of B

AをBから切り離す

a cup of coffee
コーヒーから一杯切り離す

この「切り離して考える」使い方の中に「選んで比較する」用法があります。

前置詞ofと言えば、集合名詞のように、ついついofの直前と直後の単語で関係性を見てしまいがちです。

Taro is the tallest of the three brothers.
太郎は3兄弟の中で一番背が高い。

例えば、このような比較の場合に

the tallest of the three brothers

前置詞ofの前後で関係性を見ていませんか?

そもそも、それが間違っています

三兄弟に対して「最も身長が高い」は比較の対象ではありません

「三兄弟の中」の「太郎」が意味的に共鳴するから比較になるんです

つまり、「3人の中から太郎を離して主語にする」と言うのが、この文章の構造なんです。

Taro of the three brothers
三兄弟から太郎を切り離す

だから、こんな言い方も出来ます。

Of the three brothers, Taro is the tallest.
三兄弟で、太郎の身長が一番高い。

とにかく理解して欲しいのは、前置詞ofがいつも直前の単語と紐づいているわけではないことです。他の前置詞on in atのように切り離しが可能なんです。

So Takei is the strongest of all the animals.
武井壮はすべての動物の中でも最強だ。

全ての動物の中で行った比較調査に対して最強だった武井壮を離して主語にしたのがこの文章です。

So Takei of all the animals
全ての動物から武井壮を離す

この関係が見えればオーケーです。

The A-Bomb Dome is the most famous of all Hiroshima’s landmarks.
原爆ドームは、広島の名所の中で最も有名だ。

The A-Bomb Dome of all Hiroshima’s landmarks
原爆ドームを広島の全名所から離す

この関係がわかれば、最上級の原爆ドームを主語にしているのが

理解できると思います。

前置詞ofの使い方③意味「離れ離れにする」

この使い方も「離す」ですが、動詞を使って、AとB、2つの関係を離します。

rob A of B : 襲って奪う

文の構造は

奪う動詞 A of B

AとBを離して奪う

あまり説明は要らないと思いますが、

奪うのだからAとBの関係は

離れ離れになるという事です。

They robbed the bank of £5 million.
彼らは銀行から500万ポンドを強奪した。

the bank of £5 million.

銀行と500万ポンドは離れ離れ(of)になります。

relieve A of B : 取り除く

The pickpocket relieved Taro of his wallet.
そのスリは太郎から財布を抜き取った。

Taro of his wallet

太郎と財布は離れ離れ(of)になります。

deprive A of B : 奪う

No one can deprive me of the right to see my child.
私が子どもに会う権利を奪うことは誰にもできない。

me of the right

私と権利が離れ離れ(of)になる。

そんなことは出来ないというわけです。

clear A of B 明らかにする

She was not able to clear herself of the charges.
彼女は自分の容疑を晴らすことが出来なかった。

herself of the charges

彼女と容疑を離れ離れ(of)にする。

そう明らかに出来なかったという事です。

cure A of B  治す

The new medicine cured her of her chronic heart disease.
新薬で彼女の慢性心疾患が治った。

彼女と病気を離れ離れにする。

いずれの文章も動詞の要求によって

離れ離れにするofが組み込まれています。

そして基本的に熟語であっても離すという感覚は読み取れます。

The king was stripped of his power.
王は権力を剥奪された。

was(なった) stripped(裸にされる) of(離れる)

身ぐるみはがして離される

be stripped of 剝奪される

受け身の文章なので

A=王(主語)、B=権力が離れています。

All goods in this shop are free of duty.
店内すべての商品が免税です。

are (なる)free(自由) of(離す) 

離して自由になる

be free of 免除になる

dutyは義務、ここでは課税義務の意味

課税義務から離れて自由だ、の意味

A=全品(主語)、B=義務が離れています。

I have to get rid of some weight.
いくらか体重を落とさなきゃいけない。

get(取る) rid(排除する) of(離す)

取って除いて離す

get rid of取り除く

A=私(主語)、B=体重が離れています。

前置詞ofの使い方④意味「離れている」ことを分からせる

何か情報を与えるような動詞にofが使われるとき、

それは離れていることを伝える

という含みがベースにあります。

文の構造は以下です。

伝達動詞 A of B

AとBが離れていることを伝える

では実際に文章を見ていきましょう。

inform A of B : 知らせる

Taro informed Hanako of his arrival. 
太郎は花子に自分の到着を知らせた。

これも前から読んでいくと分かりやすいです。

太郎は知らせた「花子」と「到着の情報」が離れて(ofして)いることを。

→花子に太郎の到着の情報が離れていることを知らせた。

→すなわち、花子に情報が伝わる。

inform A of B▷AとBの離れた関係を伝える

こういう風に情報を伝える系の動詞はofを伴い

情報を伝えることで、その人に情報を紐づける働きがあります。

persuade A of B: 説得する

We must persuade the politicians of the importance of MMT.
我々は政治家に現代貨幣理論の重要性を説いていかないといけない。

私たちは説得する、「政治家」と「貨幣理論の重要性」が離れていることを。

→政治家に貨幣理論を理解させる必要がある。

説得するには情報を伝える動作がベースにありますよね。

このように情報を伝えるにはまず、離れていることを伝えて

その距離感をなくす必要があります。

convince A of B : 証明する

The lawyer perfectly convinced the jury of Mike’s innocence.
弁護士は陪審員の前で見事にマイクの無実を証明してみせた。

the jury of Mike’s innocence

「陪審員」と「マイクの無実」が離れ(ofし)ている。

弁護士は証明した、「陪審員」と「彼の無実」が離れていることを。

→すなわち、陪審員は彼の無実を確信した。

証拠を提出して説明することで、その距離感(of)を埋めるわけです。

convinceも説得するという意味ですが、事実を信じてもらうニュアンスで使います。

僕は無実だ!本当だ!嘘じゃない!という時はpersuadeではなくconvinceです。

一方でpersuadeは「誰かに何かをさせる」ことを含意しています。

remind A of B: 思い出させる

This song always reminds me of my ex-boyfriend.
この曲を聴くといつも元カレを思い出す。

この曲が思い出させる、「私」と「彼の思い出」がofしていたことを。

→すなわち、曲がAとBの距離感をつなげ甦らせる。

情報伝達を「誰かが言った、言わない」に捕らわれてはいけません。

そもそも情報の8割は目で獲得しています。

五感のすべてが含まれ、耳から音楽が伝わることも当然含まれます。

accuse A of B: 非難する

Hanako accused a man of stealing her car. 
花子は男を車の窃盗の罪で告訴した。
(花子は男が車を盗んだと言って告訴した。)

「関係している男」と「その疑わしい犯行」が離れているので訴える。

と言う意味です。

よく「点と点がつながる」のような言い方をしますよね。

離れていた点をつなげて訴えるというイメージです。

このように離れたものをつなげる表現には

他にも以下のものがあります。

warn A of B : 警告する

suspect A of B : 疑いをかける

assured A of B : 保証する

もう言わなくても離れた点と点をつなげる感覚が分かりましたよね。

いずれも動詞の要求に従い、離れたAとBの関係性を文中に挿入しているのです。

まとめ

如何でしたか?

前置詞ofは離れたAとBの関係性を表します。

それがどういった性質の文章なのかによって

「離れる」をどう解釈するかが変わってくるだけです。

帰属、属性、起源と言った用法、大方、日本語の「~の」を意味する前置詞ofは「離れた」関係性の1つに過ぎず、これがコアイメージではないことが分かれば、あなたのofに対する理解度は間違いなく洗練されたものになっています。

上記解説したものの他に、よく出てくる熟語で「離れた関係性」を表す前置詞ofには以下のようなものがあります。

A let go of B: 掴んでいるものを離す

A be independent of B : 独立している

A be lack of B : 欠けている

A be short of B : 不足している

A come short of B : 達していない

また「離れた点と点をつなげる」前置詞ofには以下のものがあります。

A think of B:(の事を)考える

A hear of B: (だと)聞く

「もともと離れたAとBがつながったよ」を意味するので、特定の人と特定の情報が結びついたことを含意します。~について考える、~について聞くと訳されることが多いですが、aboutとは違いofの情報は「特定の」と言う含みがあります。

最後に「rob 人of もの」みたいな覚え方はしなくていいです。

厳密には第3文型ですが、感覚的には第4文型です

ギブミ―チョコレートは第4文型(SVOO)です。Vの要求は第2の主語と所有物で、この順に配置します。この記事では直接目的語、間接目的語の意味や授与動詞の特性と例文をつけて解説します。
△第4文型が分からない方は詳細をご覧ください。

つまり第2の主語がhaveしていたものを離す③

第2の主語がhaveしてないものをhaveさせる④

この感覚で理解すれば、今回解説したofの構文があなたのモノになります。

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