【第1文型】を知る前に主語・述語を理解しよう!

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文型の見分け方を知ることであなたの英語力は飛躍的に伸びます。

英語の5文型の見分け方を知っていますか?5文型の理解は文章を理解する上でとても重要なのですが、品詞の理解が乏しいとそもそも文型を理解することが出来ません。僕はその事実に気が付いてから英文の理解力が飛躍的に上がりました。これから数回に渡り、第1文型から順を追って解説します。記事を読み込んでいただくことで難しい構文も分かるようになります。この記事では、文型とは何か、文の要素など用語の解説、第1文型の見分け方の順で解説します。文型の説明では品詞の話が出てきますが、詳しい解説もこちらでしていますので、復習したい方は、ご覧になっていただけると幸いです。

文型とは語順のこと

人間は顔つきや体格に違いがあっても、骨になってしまえば、だれがだれだか分からなくなります。

英語にも骨格と言うものがあります。どんなに文章が長くて違う意味であっても、その骨格標本は5つしかありません。

つまり、文型とは文章をなす最低限の骨格のことです。そして、その骨の並び方は5つしかありません。

その5つの並びこそ「語順」であり、その骨格に詳細な情報で肉付けをして高度な文章が作られます。


英語の文章は最もシンプルな形で、主語と述語動詞の2つの要素から成り立っており、これだけであなたの思考は表現できるという事になります。

主語と述語は文の要素、動詞とは品詞のこと

英語の文型を分かりにくくする1つに用語の不統一が挙げられます。

文型の説明には必ず主語+動詞(S+V)と言う解説が付きまといます。

しかし、主語は文の要素のことで、動詞は品詞の事なので、

本来分けて考えるか和訳を変えた方がいいのです。

主語に対する文の要素は述語です。

We went to the airport.
私たちは 空港までいった。
主語   述語

に対しては、名、形容、副が同じ品詞という仲間です。

そして述語の構成成分の中に、

動作や状態を表す語、目的語、補語、付加部があります。

敢えて言語の統一性を図るなら、

S、動V、目的O、補C、付加A

として考えて以下の品詞を置きます。

主語には名詞または、名詞のカタマリを置きます。

動語には動詞または、動詞のカタマリを置きます。

主語+動詞と言うのはあまり良い解説ではありません。
(正直自分が中学生の時、相当悩みました。)

動詞または動詞のカタマリを述語動詞と言ったりもします。

主語+動詞と言う場合には、主語・動語のことであり、

動語の事を述語動詞と言うので、

主語+述語動詞(動詞または動詞のカタマリを置く)と意識して読み進めて下さい。

第1文型(SV構文)

それでは、主語とは何でしょうか?

主語とは、物語の主人公の事です。

つまりwho?(だれ)やwhat?(なに)の答えになるものが主語ですね。

述語動詞とは文章の締めくくりである要素の中でも動詞のことを言います。

主人公の動作や状態が述語動詞(動語)になります。

主人公が「何をした?」「どんな状態?」を表します。

第1文型は最もシンプルで短い文章です。

「主人公」と「主人公の動作(または状態)」だけで成り立つからです。

文の要素では主語と動語のみ、

品詞で言えば、名詞と動詞の2単語のみです。

Goro runs. (Goro=主語=名詞)(runs=述語=動詞のみ)
吾郎は走る。

厳密には最も短い文章は命令形とも言われます。

Run!(走れ!)

でも体系的にまとめられた5つの文型では

主人公が必要という事になっています。
(動詞の要求から考えればYouが省略された形)

ここで確認しておきたいのですが、

2つの単語だけで文章が成り立っているという意味が分かりますか?

吾郎の動作は一人でも成り立っていますよね。

これは「走る」と言う動詞の要求しているモノが「誰が」だけだからです。

文章として成り立たないという事は、例えば次のようなものです。

Goro washed.
吾郎は洗った。

これだと何を洗ったの?って聞きたくなりませんか?

なぜなら吾郎の動作は「吾郎以外の何か」がないと成り立たないからです。

「洗う」という動詞の要求が「誰が」と「何を」だからです。

Goro washed his shoes.

吾郎は靴を洗った。

このように靴が手元にあるからこそ吾郎の「洗うプロセス」は完成します。

走るにも靴は必要ですが、「走っているプロセス」には靴は不要です。

つまり、「動詞の要求に従って最低限の行為や状態が目に浮かぶこと

が「文章が成り立つ」という事です。

そして、「誰が」だけを要求するのが自動詞、「誰が」と「何を」を要求する動詞を他動詞と呼び、

自動詞の構文を第1文型と呼びます。(詳細は第3文型で取り上げますね)

第1文型の例文

最低限の行為が浮かんでも、「走っている吾郎」では

5歳児のような伝え方になってしまいます。

より詳細な情報を伝えるのが大人と言うものです。

そこで必要なのが、場所や、時間などの「状況を説明できる」品詞です。

あるいは「目的」や「条件」なども必要でしょう。

そして状況を説明するのが副詞です。

Goro was running there yesterday.
吾郎は昨日そこで走っていた。

これもS+Vの文章です。

was runningで動詞のカタマリです。

「走る」が「走っていた」に置き換わっただけです。

そこに副詞という肉付きが2つ付加された文章です。

副詞はどの文型の「文の要素」にも当てはまりません。

だから、S+Vのままなのです。

thereyesterdayをもっと詳しく説明するときにも、副詞のカタマリになります。

Goro was running in the park last Sunday.
吾郎は先週の日曜日に公園を走っていた。

in the parkは前置詞(in)と冠詞(the)、名詞(park)から成り立っています。

last Sundayは形容詞(last)と名詞(Sunday)で成り立っています。

しかし、和訳を見て下さい。

「そこで」は「公園を」に「場所」が置き換わり

「昨日」は「先週の日曜日に」に「時」が置き換わっただけです。

副詞のカタマリに過ぎない事は和訳から理解できると思います。

だからSVと言う骨格は変わりません。

さらに大きな副詞のカタマリにすることもできます。

Goro was running in the park without his parents’ seeing despite being under medical care.
吾郎は療養中にも拘わらず、両親の目を盗んで公園を走っていた。

両親の目を盗んで(without his parents’ seeing)と言う副詞のカタマリと

療養中にも拘わらず(despite being under medical care)と言う副詞のカタマリ

を付加しているだけで骨格はS+Vのままです。

吾郎は走っていた。

吾郎は(昨日そこで)走っていた。

吾郎は(先週の日曜日に公園で)走っていた。

吾郎は(療養中にも拘わらず、両親の目を盗んで公園を)走っていた。

文章は()の中身が丸ごとでっかい副詞のカタマリになって

「吾郎が走る」その状況をより詳細に描写しているだけなのです。
動詞修飾が副詞でしたよね。)

まとめ

第1文型は理解できましたか?

第1文型はSV構造の文章です。

SはSubject(お題)の頭文字

VはVerb(動詞)の頭文字です。

文型とは「語順のこと」で、その5語順のパターンは5つしかありません。

第1文型の語順はSVと決まっています。

だから、Sには主語となる名詞を

Vには述語となる動詞を型どおりに当てはめれば良いという事です。

ではどのように当てはめればよいでしょうか。

その答えが、動詞の要求と言う概念です。

主語しか要求しない動詞を自動詞と呼び、

SV構文のVとは自動詞のことを言います。

つまり、V=自動詞と判った瞬間に第1文型だと判別がつくのです。

それはどんなに長い文章でもVが自動詞であれば、残りは副詞のカタマリなので、

副詞のカタマリが分かば、意味を推測することが出来ます。

もちろん単語の意味やカタマリの作り方を覚える必要がありますが、

それは追々解説していきますし、

文型を理解するのはポイントと慣れです。

次回は第2文型について解説しますのでお楽しみに。

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