【人称】という謎の言葉を理解しよう!

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皆さんは「人称」と言う言葉を理解されているでしょうか?「話し手」「聞き手」と言われてもピンとこない人も多いのではないでしょうか?文法用語は非常にややこしいですが、英語のネーミングを聞いた方が「人称」は理解しやすいです。今回は1人称、2人称、3人称と単数、複数について簡単に解説したいと思います。「人称」の区別をしておくことで、動詞に-sをつけるかどうかの判断に困らなくなります。

人称とは文章の登場人物の事

文章には登場人物が必要です。

人や動物から、それ以外の物と言った無生物まで登場人物がいなければ、「あの人の話は、主語が抜けているから誰の話か分からない」と言われてしまいます。

登場人物、特に「動き」の主体のことを「人称」と言います。

登場人物に対して1人称、2人称、3人称と

順番を割り振っているだけの事なのです。

では、その順番を見ていきましょう。

1人称(first person)

初めて会う人と何か話をしたいとか、取引がしたければ、まず自分から名乗る必要があります。

「私は○○と言う者で、△△から来また。」

この自己紹介の主人公は「私」です。

だから、この「私」が1番目の登場人物なので

first personと英語では言います。

その和訳が「1人称」なのです。

文章の主人公が「私」の場合、

その文章は「1人称の文章」と言います。

I am a student.
僕は学生です。

I gave him the book.
私は彼に本をあげた。

上記文章の主人公は「私」なので、1人称の文章です。

「彼」も登場していますが、「動き」の主体ではありません。

ここで言っている登場人物とは動詞の主体の事です

2人称(second person)

自分のことを決して怪しい者ではないことを伝えてから、今度は相手が怪しくないかを尋ねますよね。

「あなたはどこから来た何という方ですか?」

今度の登場人物は当然「あなた」です。

だから「あなた」は2番目の登場人物です。

英語ではsecond personと言い、和訳は2人称です。

主人公が「あなた」の文章は「2人称の文章」です。

You are so kind.
あなたはとても優しい。

You make me smile.
あなたは私を笑顔にする。

上記の文章は「あなた」が主人公です。

「あなた」と言っても、今この記事を読んでくれている「あなた」ではありませんよ。

文章に出てくるYouのことです。

これを「2人称の文章」と言います。

3人称(third person)

このように初めて人会う時にはまず

自分が1番、相手のあなたは2番で、登場します。

そこから、会話をしていく中で、

「この絹の服はとても上質でなめらかです。安くするのでぜひ買ってくれませんか?」

みたいに「服」が登場してくるわけです。

「服」は3番目の擬人化した登場人物なので

英語ではthird personと言い、和訳は3人称です。

或いはお互いのことをよく知る関係であれば、

共通の友人の話になったりしますよね。

「私」と「あなた」は文法上、1人称、2人称と命名しているので、「私」「あなた」以外は「共通の友人」も「服」もまとめて第3の登場人物と言う意味でthird person(3人称)と命名したわけです。

人称の単数と複数

1人称単数、1人称複数、2人称単数、2人称複数、3人称単数、3人称複数などと、ややこしく感じる必要はありません。

上記の説明は「私」「あなた」「それ以外」が1人、1個なので単数と呼びます。

そして3人称単数が主語で、現在のことを言う時に動詞には-sをつけます。ただしS以外にもパターンがあるので、これを三単現のSと便宜上呼びます。

一方、個人の交流ではなく、グループでの交流をしたい場合もまずは自己紹介から始めますよね。

「私たちは南から来た○○族です。」

「あなた方の部族は何と言いますか?」

こんな感じで複数であれば1番目の登場人物たち2番目の登場人物たちみたいに1人称複数、2人称複数、そして、それ以外の紹介するものを3人称複数と呼ぶ、

と言うだけの事です。

当然、3人称単数ではないので、Sはつきません。

まとめ

人称とは英語の作文には欠かせない登場人物の事です。

登場人物と言っても特に主語のことをいうのであって、

目的語の事は言わないので、限定的な意味があります。

説明したように文法学者が実際に自己紹介を

基準にしたか分かりませんし、また、

どのように決めたのか真相は分かりませんが、

「人称」とは登場人物を単に順番に割り振って命名したに過ぎません。

“I”が文章の中心なら1番目の人物と言う意味で1人称

“You”が文章の中心ならを2番目の登場人物と言う意味で2人称

それ以外は全て3番目の登場人物

そういう風に割り振ったのです。

「私」は1番目で単数(1人称単数)

「あなた」は2番目で単数(2人称単数)

「それ以外の1個体」なら3番目で単数(3人称単数)

「私たち」は1番目で複数(1人称複数)

「あなたたち」は2番目で複数(2人称複数)

「それ以外の複数のモノ」は3番目で複数(3人称複数)

「人称」を登場人物の順番と覚えておけば、この文法用語で困ることはないでしょう。

次回は「格」と言う謎の言葉を解説しますので、お楽しみに!

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