指示代名詞thisやthatの使い方をマスターしよう!

指示代名詞thisとthatの使い方と表のアイキャッチ画像

指示代名詞とはthis、that、these、thoseの4つの事ですが、その使い方を理解している人は多くないのではないでしょうか?そもそも意味は分かっても、日本人にはない感覚だからです。指示代名詞の項で指示形容詞の例文を取り上げるなど、その違いでさえほとんど意識されていません。今回は指示代名詞の概念と適切な使い分けを解説し指示形容詞についても述べます。完全解説とまではいきませんが、明日からはthis、that、these、thoseを使うネイティブの気持ちを考えながら会話に活かすことが出来ると思います。

指示代名詞とは指差した万物を先行詞に出来る代名詞

中学英語でThis is a penと習って、「これいつ使うんだよ」

と思った方は多いと思います。

でもとても大事なので軽視しないでくださいね。

人物や物事を紹介するために必要な基本文章なんです。

例えばThis is a penの構造が分からないと

This is a self-driving car that we are developing.
こちらは我が社で開発中の自動ドライブ車です。

このような複雑な文章を組み立てることが出来ません。

①これはペンです。

②こちらは我が社で開発中の自動ドライブ車です。

「ペン」と言う名詞が「我が社で開発中の自動ドライブ車」

と言う名詞のカタマリに置き変わっただけだからです。

紹介しているモノが違うだけでやっていることは同じです。

こんな風にthisは代名詞と言いながら、先行詞が文中に出てこなくても

目に見えるもの(あるいは目に見えなくても分かるもの)を「これ」と

指さす感覚だけで万物を紹介することが出来るという特徴を持っています。

このような特徴を持った代名詞を指示代名詞と呼び、

空間的、時間的、心理的距離の違いと単数、複数によって

this、that、these、thoseと言う4つの使い分けをします。

Thisとは近くにある単数のものを指さす時に使う

Thisは空間的、心理的、時間的に近くにあるもので

そのものが単数の時に指さす感覚で使います。

This is my car.(空間的近)
これは僕の車です。

Mr. John, This is Tom.(空間的近)

ジョンさん、この人はトムです。

紹介の文ではHe is Tomとは言いません。

Heは先行詞を引き継ぐ代名詞です。

先行詞がなくても使えるのがthisなのです。

Hello. This is Peter, May I speak to John, please?(空間的近)
もしもし、ピーターと言います。ジョンと話せますか?

相手への接近と言う意味でthisを使っています。

また、電話口の「こちら側」と言う意味でもthisです。

I`m so sorry for this.(心理的近)
そのことは本当に申し訳ない。

終わったことだけど自分の責任を認めるような場合はthisを使います。

「ほんとごめん、僕が悪いんだ」と言う感覚です。

また、全て単体について言及しているのでthisを使います。

This is a fantastic party. (時間的近)
素晴らしいパーティだよ。

be動詞とセットで使うThisは現在と未来の出来事に対して使い

This isで使うのが会話では普通です。

Thatとは遠くにある単数のものを指さす時に使う

一方で、thatは遠い、遠ざけたいような場合に使います。

近いか遠いかは話し手の気持ち次第です。

基本的には手が届きそうかどうかですが、

そうでない場合も多々あります。

日本語の「これ」と「あれ」の感覚とは異なります。

That is my car.(空間的遠)
あれは僕の車です。

That is John.(空間的遠)
あれはジョンだ。

Thisとは違い、離れているという感覚が話者にあります。

そして、ここもHe is Johnの表現は間違いです。

先行詞がないからです。

Can you see the boy with Tom? He is John.
トムと一緒にいる男の子がいるでしょ?彼がジョンだよ。

the boyと言う先行詞があるので、heと言う代名詞が使えます。

Hello, is that Mike?(空間的遠)This is John.(空間的近)
もしもし、マイクかい?ジョンだよ。

見えない相手の身元を確認する時にthatを使います。

また、電話の相手は「あちら」なのでthatを使います。

That was a fantastic party last night.(時間的遠)
昨日は素晴らしいパーティだったよ。

be動詞とセットのThatは過去の出来事に対して使い、

That wasで使うのが普通です。

会話では現在・未来の出来事はThis is

過去の出来事はThat wasが使われますが、

文章でThis wasが使われるため、

会話内で過去の出来事に対してThis wasも

許容されています。

でも許容されるとは言っても、そもそも

なぜ文章で許容されるかといえば、

空間と時間と心理の3つの役割があるために衝突が生じるためだと思われます

This is the first SONY product I bought.(空間的近)
これは私が初めて買ったソニー製品だ。

This was the first SONY product I bought.(心理的接近)

これは私が初めて買ったソニー製品だ。

That was the first SONY product I had bought.(時間的遠)

これは私が初めて買ったソニー製品だ。

過去の事でも「最近買った」と言う感覚なら迷わず①を使うでしょう。

そこには、初めて買った事実が「今もこれからも変わらない」

と言うニュアンスがあります。

一方「買った」のが昨日なら、本来は過去のマーカーである

yesterdayをつけてThat was(時間的)③になります。

しかし時間的な事実関係よりも「初めて買ったんだ」

と言いたいわけで、しかも商品が手元にあれば話者は

This is(空間的)を使いたくなります。

そこで、「ここにあるけど(This)、昨日買ったんだ(was)」

と言う衝突から生まれたのが②だと考えれば

理解しやすいと思います。

つまり、話者の心理が働いているわけです。

I`m sorry about that.(心理的遠)
そのことは申し訳ない。

悪かったと思っているけど、自分には責任がないと思っている感覚がthatです。

さらに前置詞も代わり、起きたことをぼやかす感じがします。

「責任を遠ざけたい」感じがthatです。

TheseとはThis の複数形、近くのものに使う。

TheseはThisの複数形です。

近いという感覚はthis と同じです。

先行詞がなくても使えます。

These are my books.(空間的近)
ここにあるのが私の本です。

These are my sisters, Nancy and Kate.(空間的近)
彼女たちは私の姉妹で、ナンシーとケイトと言います。

ここでThey are my sistersは間違いです。

理由は先行詞がないからです。

紹介文にはThis is a penの延長の文章を作る必要があります。

それが指示代名詞の本質です。

These are just some examples.(時間的近)
これから挙げるのはほんの一例です。

これから述べるいくつかの例に対してTheseを使います。

https://www.coorongwildseafood.com.au/sustainability/

https://www.andreroland.com/services/

指示代名詞theseでは時間的近位の例文がほぼ見つかりません。

例えば、this isのように今行われている複数のパーティに

言及することはあまりないですし、どちらかと言えば、

後ほど解説する指示形容詞として使われる傾向が強いです。

心理的なtheseも見つけられないし、思い浮かばないですね。

この件に関してはThoseも同じなのであらかじめお伝えしてきます。

ThoseとはThat の複数形、遠くのものに使う。

ThoseはThatの複数形です。

遠いという感覚はthat と同じです。

先行詞がなくても使えます。

Those are my books.(空間的遠)
あそこにあるのが私の本です。

Those are my parents.(空間的遠)
その人たちは私の両親です。

シチュエーションとしては限られます。

例えば両親の写真を自分が手にして説明するときは

These are my parents.
ここに写っているのが両親だよ。

両親の写真を誰かが手にして

「この人たちは誰?」と聞かれたら

Those are my parents.
そこに写っているのは両親だよ。
( その人たちは私の両親です。 )

このように物体との空間的近さは関係なく

話し手が持っているものにはthisやthese

聞き手が持っているものにはthatやthoseを使います。

Those are just some examples.(時間的遠)
今のは、ほんの一例です。

いくつかの例を述べた後にthoseを使います

https://josuamarcelc.com/what-does-monkas-emote-mean-on-twitch/

https://www.kxxv.com/brazos/brazos-valley-food-bank-in-need-of-food-and-monetary-donations

しかし、述べたことに対してTheseも結構使われていて、

話者が何らかの心理的な近さを感じていると思われます。

This、That、These、Thoseの意味

中学英語ではthis、that、these、thoseの意味を

「これ」「あれ」「これら」「あれら」と習ったと思いますが、

そのまま訳には当てられないことが分かったと思います。

「こちら」とも「そのこと」とも訳せます。

話者は距離感と単複によって使い分けているので

「これ」「あれ」「これら」「あれら」と言う意味から

離れた方がいいと思います。

thisもthatも「そのこと」と訳せますし、

複数形にしても「これらは私の本です。」とは言わないですよね。

目の前にある2冊の本なら

「ここにあるのは僕の(本)です」

と言ったりするのが自然です。

「これ」「あれ」「これら」「あれら」はあくまでも

基本的な意味なので、文脈によって日本語なら

「どう言えば自然か」を考えて訳す必要があります。

「意味」と「訳」は違います。

基本的な意味から距離感と単複によって

文脈に適した和訳を導き出しましょう。      

次は応用で、ビギナーには難しいですが、

日本語訳を読んでthisとthatの感覚を捉えてもらえれば大丈夫です。

大事なことは文脈によって訳し方を変えるという事と、

thisとthatの真逆の距離感を捉えることです。

More and more people are discovering that Tai Chi is one of the most valuable forms of exercise. This has led to a big demand for classes.

太極拳には極めて高い運動効果があると気づく人が増えている。このことは、教室の需要拡大につながっている。

Heavy rains and stormy conditions throughout the summer have led to severe shortages in strawberries and other soft fruits. This has led to price rises in many supermarkets and shops.

夏の間の豪雨と荒天により、イチゴやその他のソフトフルーツが深刻な不足に陥っている。そのため、多くのスーパーやお店で価格が高騰している。

For many traditional football supporters, it is a problem that so many young girls and women attend football matches these days. That is a sexist attitude of course.

伝統的を重んじる多くのサッカーファンが、昨今の、多くの若い女の子や女性が試合の観戦をしていることは問題だと考えている。こんなことは、もちろん性差別的態度である。

The chairman apologised for the poor performance of the company and promised a better future for investors. That was a promise many people felt he could not possibly keep.

社長は、会社の業績不振を投資家に謝罪して、将来への期待を約束した。そのことに対し、彼には到底守れない約束だと多くの人が感じた。

thisもthatも前の文章全体の事、1つの事実を言っています。

そしてその文章を受けて結果があるという感じです。

文章全体をさして「これ」「あれ」では不自然ですよね。

thisには前の文章を受け入れる話者の感覚

thatには前の文章を受け入れない話者の感覚

があることが分かれば十分です。

あと、thisもthatも三人称単数なので、

現在形がhaveではなくhasになりますね。

指示形容詞とは形容詞として使う指示詞

指示形容詞はthis, these, that, thoseを形容詞として使う方法です。

形容詞なので「この帽子」「あの車」のように

名詞の前に置いて、名詞を修飾し限定します。

基本的な考え方は指示代名詞と同じです。

つまり、先行詞がなくても指をさす感覚で

相手に万物を知らせることが出来ます。

ここでは簡単に例文だけ挙げておしまいにします。

This chair is very comfortable.
この椅子はとても座りやすいですね。

Can I have a look at that dress?
そっちのドレスを見てもいいですか?

These trousers are narrow to me.
このズボンは私には細いです。

ズボンは1本でも複数形です。

ズボンに入れる足が2本からです。

文脈から1本か複数かの判断が必要になります。

Those girls look a bit familiar.
あの女の子たちに少し見覚えがある。

We’re having a class reunion this weekend.
今週末に同窓会があります。(時間的近)

Do you remember that winter of 2000? (時間的遠)
2000年の冬のことを覚えていますか?

人の好き嫌いと言う感情や承認の気持ちが

心理的距離に作用することもあります。

ポジティブな気持ちにならにthis、these、

ネガティブな気持ちにはthatやthoseを使う傾向があります。

I like this smell.
この匂い好き。

I hate that smell.
この匂い嫌い。

I love these photos you took.
君が撮ったこの辺の写真いいねー。

I didn’t like those paintings.

私はあの絵は好きではなかった。

まとめ

this that these thoseの違いは単数か複数か

また近いか遠いかで4つの意味で使い分けをします。

でも真のポイントはそこにはありません

どのように使い分けるのかについて

ほとんど説明はありません。

そもそも日本人には単数と複数の概念には執着がありません。

手にリンゴを持っているとして

1個でも「このリンゴ」と言うし

5個でもまとめて「このリンゴ」と言います。

「このリンゴ」と「これらのリンゴ」を使い分けたりはしません。

或いは目の前に置かれたリンゴなら

やはり数に関係なく「そのリンゴ」でしょう。

「これらの/それらのリンゴ」は不自然さが残ります。

さらに遠くにあるリンゴに対しても

数に関係なく「そのリンゴ」と言います。

「あのリンゴ」はあっても「あれらのリンゴ」

とは言わないでしょう。

手元にあっても、離れていても視界にあれば

「そのリンゴ」で自然な会話は成り立ちます。

つまり英語ネイティブが持つ距離感で使い分ける、

そういう感覚も日本人には乏しいわけです。

「これ」「あれ」「これら」「あれら」の違いを

意味で理解していても、日本語の感覚には

距離感や単複の感覚が乏しいのだから

this、that、these、thoseを「これ」「あれ」「これら」「あれら」

の訳だけで対応するのは不自然になってしまいます。

文脈を見て自然な日本語を探しましょう。

そのためにも4つの意味を「空間的距離感」「時間的距離感」

「心理的距離感」に当てはめて使い分けている

という原則を知っておく必要があります。

そしてその距離感も話者の感覚に依るところが

大きいことも覚えておきましょう。

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英語ランキング

参照:

https://dictionary.cambridge.org/ja/grammar/british-grammar/it-this-and-that-in-paragraphs

https://forum.wordreference.com/threads/this-is-vs-he-is-she-is-introduction.3806429/

https://english.stackexchange.com/questions/395383/this-vs-that-in-usage-with-concepts

https://forum.wordreference.com/threads/those-these-are-my-parents-photo.2918444/

https://www.quora.com/What-is-the-difference-between-this-and-that

https://forum.wordreference.com/threads/this-was-vs-this-is.3541068/

https://www.usingenglish.com/forum/threads/102921-they-vs-these

https://m.vk.com/@tkt_123-this-that-these-those

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