文章修飾の副詞の位置と例文(一覧表付)

文修飾の副詞アイキャッチ画像

文章副詞とは何でしょうか?副詞が通常、文中の動詞を修飾するのに対し、文章副詞とは、通常、文の最初に現れ、文全体を修飾する副詞です。要するに副詞の位置は文頭のみで、副詞の中ではもっとも覚えやすいです。今回は文章修飾の副詞に関する特徴と、-lyで終わる単語が多い理由を解説し、例文を紹介します。理由付けと共に覚えられるので、暗記の必要がなくなります。

形容詞の言い換え表現の為、文章修飾の副詞の語尾は-ly

文章修飾の副詞一覧表
【表】文章修飾の副詞一覧

文章修飾の副詞も基本的には、様子を表す副詞と同様に-lyで終わる単語が多いです。

これが何を意味するのかと言うと、形容詞が名詞を修飾するように、

副詞が文章全体を名詞のカタマリとして捉えて、名詞を修飾する限定用法のように働いているという事です。

つまり、副詞はまるで形容詞のように振る舞い、名詞のカタマリを修飾します。

そして、日本語の訳を見てもらえば分かりますが、

叙述用法に書き換えることも出来ます。

たとえば、beautiful flower(美しい花)は限定用法です。

全ての花から美しいモノに限定しています。

これを叙述するとthe flower is beautiful(その花は美しい)

になります。その花の特徴を述べて述語になります。

このように形容詞は前から名詞を修飾しまた、

後ろからも名詞を修飾します。

副詞の文修飾では次のようになります。

Sadly, the forests are under threat.
悲しいことに、森林が脅威に晒されている。

副詞は、文章内の特定の品詞を説明しているわけではなく、

前から文章全体を修飾しています。

これを後ろから修飾すると

「森林が脅威にさらされていることは悲しい」

と言い換えることが出来ます。

言い換えてみると、「悲しいことに」が文章全体を修飾しているのが

分かりますよね。

副詞sadlyは形容詞sad(悲しい)から派生しているので、

「森林が脅威にさらされていること」と言う名詞のカタマリが

sadなのだ、と言う文章を、sadlyを使って言い換えている

と言うことが出来ます。

因みに、英語にすると叙述しているのが分かりにくいのですが、

It…that構文の書き換えたものだと理解すれば文章全体を修飾するという意味が理解できると思います。

(全てではないですが)

It is sad that the forests are under threat.
森林が脅威にさらされていることは悲しい。

主語はthat以下なので、名詞のカタマリを叙述しているわけです。

そして、このsadに-lyをつけて(副詞にして)

文章全体(that以下)を修飾したのが、文章修飾の副詞です。

文章修飾の副詞はそんなに難しくないと思うので、

例文をいくつか紹介すれば理解は可能かと思います。

文章修飾の副詞の例文

Fortunately, no passengers were injured.
幸い、乗客にケガ人は居なかった。

(=乗客にけが人がいなかったのが幸いだ)
=It is fortunate that no passengers were injured.

Naturally, I don’t always know the answer.
当然だが、いつも答えが分かるわけではない。

(=いつも答が分かるわけではないのは当然だ)
=It is natural that I don’t always know the answer.

Ideally, the password should not contain your date of birth.
理想的には、あなたの生年月日をパスワードに含めない方がいい。

(=あなたの生年月日はパスワードに含めないのが理想だ。)
=It is ideal that the password should not contain your date of birth.

Ironically, the pandemic of Covid-19 has been reducing air pollution.
皮肉なことに、covid-19の大流行が大気汚染を減少させている。

(=covid-19の大流行で大気汚染が減少させているのは皮肉な話だ)
=It is ironic that the pandemic of Covid-19 has been reducing air pollution.

Seriously, it could be really dangerous.
真面目な話、それは本当に危険なことかもしれない。

(=実際に危険が潜んでいると言うのは深刻だよ)
= It is serious that it could be really dangerous.

Certainly, this egg is past its expiration date.
確かに、この卵は賞味期限が切れている。

(=この卵の賞味期限が切れているのは確かだ)
=It is certain that this egg is past its expiration date.

Surprisingly, this meat cutlet is very heavy and filling.
意外にも、このメンチカツは脂っこくてお腹がいっぱいだ。

(=このメンチカツが脂っこくて満腹になるなんて驚きだ)
= it is surprising that this meat cutlet should be very heavy and filling.

以下は、あまりit…that構文に置き換えない方が良い

または、書き換えられないような副詞です。

それは日本語からも容易に推測できると思います。

また、文章修飾していることも十分に理解できると思います。

Basically, COVID-19 spreads when an infected person breathes out droplets and very small particles that contain the virus.
基本的に、COVID-19は飛沫やウィルスが含まれる微粒子を感染者が排出することで広がる。

Predictably, the coronavirus has spread around the world and rocked the globe.
予想通り、コロナウイルスは世界中に拡散し、世界を震撼させている。

Actually, I’m not as strong as you think.
実際には、あなたが思うほど僕は強くない。

Ultimately, all hard work is not always rewarded.
最終的に、すべての努力が必ず報われるわけではない。

まとめ

文章修飾の副詞は理解できましたか?

文章修飾の位置は、文頭です。

副詞は名詞を修飾しないと習いますが、

名詞のカタマリである文章全体を修飾します。

また、名詞のカタマリを評価するのが

「文章修飾の副詞」の特徴です。

文章の内容が皮肉だとか

文章の内容は悲しいことだとか、

文章の内容は当然でしょうとか。

そしてit…that構文に置き換え可能な副詞もあります。

「It +is +形容詞+that」を副詞(形容詞-ly)

の一言で表せるという事は、

副詞表現を覚えた方が、

お手軽に文章を作れて、

ボキャブラリーが増える

事を意味しています。

映画やドラマを見ているとネイティブは

積極的に副詞を使っているので、

あまり教えられていない分野ですが、

副詞で表現することの大切さが分かります。

是非皆さんも副詞表現を覚えて

使いこなせられるように、

このサイトがお役に立てると幸いです。

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