「いつ」を表現する副詞の位置と例文(一覧表付)

時間の副詞位置と例文アイキャッチ画像

時間の副詞の位置を解説するにあたり、そもそも時間の副詞が何かを知らない人がほとんどでしょう。皆さんが想像している通り、ある行動が「いつ」起こるのか、と言うことで問題ないのですが、時間表現に「どれくらいの期間」、「どれくらいの頻度」を含めて解説するサイトも多く存在します。このサイトでは体系的に理解できるように扱いますので、その3つの扱い方と、文章内での位置を解説して、3つの時間表現を同時に表す場合にどのように並べたら良いか、副詞を配置する順番とその覚え方の説明をします。ぜひ時間を操れるように頑張りましょう。

時間表現の副詞の定義

では、当サイト内での扱う「時間表現」について定義しておきたいと思います。

そうしないと多くのサイトのように一緒くたになって

訳が分からなくなるからです。

去年毎朝30分ウォーキングをした。

たとえば、このような時間表現がある場合、

去年=いつ

毎朝=どのくらいの頻度か

30分=どのくらいの期間か

このように定義されるわけですが、もっと別の言い方をすると、

去年=ある時点

毎朝=「いつ」がはっきりした頻度

30分=その行為を「どのくらい」続けたか

ここまでは分かりますよね?

「時間表現の副詞」と言う場合、この3つを定義しています。

単に「頻度」と言う場合は、「いつ、がはっきりしない頻度」を言います。

例えば、以下の表現です。

いつもする、大抵する、ちょくちょくする、時々する、たまにする、

滅多にしない、ほとんどしない

などですが、違いが分かりますか?

これらの表現はある時点を伝えないと「はっきり」分かりませんよね。

たとえば「いつも~する」と言う場合、

学校に行くとき(ある時点)は、いつも~する。

みたいに使いますし、「ほとんどしない」という場合、

じゃあ、する時はどんな時なのか(その時点)の謎が残ります。

一方で、毎朝、毎日、毎週と言う頻度は

「いつ」がはっきりしています。

「頻度の副詞」と言う場合「はっきりしない」頻度、確率を含んだ頻度

「いつの副詞」と言う場合「ある時点」と「いつ」がはっきりしている頻度

を想定して、用語を使い分けています。

そして英語表現を借用すると、

はっきりしない頻度を非限定の頻度(「いつ」が限定されていない)

はっきりした頻度を限定の頻度(「いつ」が限定されている)

という使い方をしますので、当サイトでもそれに倣い以下のように定義します。

「時間表現」の副詞とは、

「ある時点」の副詞

「ある時点」を表す頻度(限定頻度)の副詞

「期間」の副詞

以上の3つの事とし、非限定頻度を単に「頻度」と呼びます。

そして、「ある時点」と「限定頻度」のことを

「いつ」の副詞と呼びます。

限定頻度と非限定頻度では、副詞の位置の認識が異なります。

次の例文で解説するのは「いつ」の副詞の位置です。

「いつ」を表現する副詞の文中での位置は原則文末です。

原則1.文末に置けば問題ない

原則2. 「still」は必ず文中に置く

では、原則に従って例文を見ていきましょう。

「いつ」表現の副詞の位置―文末

時間を表す副詞は、一般的には、文の最後に置かれます。

「いつ」を表す副詞の一覧表
「いつ」を表す副詞の一覧表

例文

I eat rice every day.(限定頻度)
私は毎日お米を食べる。

He walks a dog every morning.(限定頻度)
彼は毎朝犬の散歩にいく。

They discussed about the issues for two hours.(期間)
彼らはその問題について2時間話し合った。

Nobody is watching TV now.(ある時点)
今は誰もテレビを見てない。

I have a customer meeting tomorrow.ある時点)
私は明日商談を控えている。

The suspect was arrested yesterday.(ある時点)
容疑者は昨日逮捕された。

He was on vacation last week.(ある時点)
彼は先週休暇を取っていた。

She hasn’t seen Tom yet.(ある時点)
彼女はまだTomに会ってない。

We are getting married soon.(ある時点)
僕たちはもうすぐ結婚する

Do you want to go to the movies later?(ある時点)
この後、映画を観に行かない?

The new version has been installed already.(ある時点)
すでに最新版がインストールされている。

このように文末に置けば問題ありません。

この中で、文中に置ける副詞もあります。

now, soon, yet, later, alreadyの5つです。

これらは「いつ」の中でも「ある時点がはっきりしていない」という点でやや特殊です。

しかし、文末に置けば良いという点では同じです。

これらはまた別の項目で意味・使い方・それらを使ったいくつかの表現を含めて例文で解説する予定ですので、その際に位置の確認もするので楽しみにしていただきたいと思います。

次は、文中に現れる「いつ」の副詞「still」を解説します。

「時間」表現の副詞の位置―文中

「いつ」の副詞still(まだ)は、継続的に起こっていることの表現です。

継続的なので進行形とは非常に相性が良いです。

大原則1.stillに限り文中に置く

原則1.助動詞より後ろで本動詞より前。

原則2.否定文ではnotの前に、に配置されます

原則3.be動詞が本動詞ならその後ろ

例文

I am still working on this project.(原則1)
私は今でもこの企画に取り組んでいる。

Are you still working on that project?(原則1)

今でもあの企画に関わっているのですか?

He’s still not sure about how to proceed.(原則2)

彼はどのように進めるべきかをまだ迷っている。

They may still file for bankruptcy.(原則1)

彼らは依然として破産申請の可能性がある。

I am still hungry.(原則3)

私はまだお腹が空いている。

助動詞と言うとmay, can, shouldなどを

思い浮かべると思いますが、

疑問文、否定文を作るdoやdoes、

進行や受け身を作るbe動詞、

完了を作るhaveやhasも助動詞です。

これらは第1助動詞と呼ばれます

学校で習うのは法助動詞と言います

この助動詞に関してはそれぞれ取り上げますが、

例文に挙げたbe動詞もhaveも助動詞だという

感覚を是非持っておいてください。

そうすれば、以下の事が分かります。

Stillの位置が本動詞の前で助動詞より後ろ

にあるという原則1に従えば①②④、

疑問文は助動詞と主語を倒置させたものなので

当然stillの前に主語があるのが普通です。②

あと覚えることは、否定文ならnotの前④

be動詞が本動詞ならbe動詞の後⑤(I=still hungry)

この2つです。

さらに原則1に反して、Stillが助動詞の前に位置する文章がありますが、

Cambridge Dictionaryによれば、

好ましくない状況、驚いた状況が続いている場合

「still」を強調して否定文で使用する

と書かれています。

例文

She bought a car two months ago and she still hasn’t taken any driving lessons.
彼女は2か月前に車を買ったのに、まだ教習所にいっていない。

https://dictionary.cambridge.org/ja/grammar/british-grammar/still

I still can’t find Kay’s phone number.
僕は未だにケイの電話番号を見つけられない。
(「ずっと探している。早く見つかればいいのに」の含みがある)

https://dictionary.cambridge.org/ja/grammar/british-grammar/still

つまり、強調したいので、通常の位置より前に持ってきて

強く発音するときに使うという事です。

強調したい時は通常文頭に持ってくれば良いのですが、stillを文頭に置く場合には、「一方で」と言う接続詞の意味に変わるので、使えなくなります。

だから、主語より後ろの位置で強調するしかないのです。

また、stillを文末に持ってくる文章もありますが、

会話で使われるが、「砕けすぎる表現」

と書かれています。(カジュアルとは言っていない)

いずれにせよ、stillの位置は、原則文中です。

時間に関する副詞と副詞を並べる順番

時間に関係する副詞表現では、継続時間、限定頻度、ある時点の3つを同時に表現することが出来ます。時間の副詞表現の中にこの3つがある場合、ある表現が他の表現よりも特別に強調されていなければ、一般的には継続時間、限定頻度、ある時点、の順番で配置します。

例文

I went door to door for two hours every afternoon last year.
私は昨年、毎日午後2時間、一軒一軒訪問した。

https://www.thefreedictionary.com/Adverbs-of-Time.htm

He will be traveling for two years after college.
彼は大学卒業したら2年間旅をするつもりだ。

https://karakurieigo.com/adverbs-of-time-positioning-and-examples/

The train runs hourly in the fall.
秋には、1時間置きに電車が走っている。

https://www.thefreedictionary.com/Adverbs-of-Time.htm

覚えるのが大変と思うかもしれません。

でも難しいことではないのでご安心を。

日本語には大きい単位から小さい単位に絞り込む

と言う習慣がありますが、

英語には小さい単位から大きい単位に視点を広げる

と言いう真逆の習慣があります。

小さい物から見るというのは

「個(他にはないもの)」を特定するのが先という事です。

名前もイチロー(個)・スズキ(族)の順ですよね。

他にも

日本語の日付は2000年1月12日月曜日と表現しますが、

英語の日付はMonday, 12/1/2000と表現します。

日本の住所は東京都新宿区西新宿二丁目8番1号。

英語では1600 Pennsylvania Avenue NW, Washington, D.C.
(ワシントンD.C. NW ペンシルバニア通り1600番地)

*都庁とホワイトハウスの住所を参照しています。

日付の場合、アメリカでは月日年の順番(1/12/2000)ですが、

基本的には小さい物(個)→大きい物と言う視点があるのが分かります。

日本では番地名や建物名は最後ですが、

英語は部屋番号、階、建物名から番地へ移動していきます。

時間に関しても日本語では

「去年の中の1日1日の中の2時間」

と捉えていくので、そういう捉え方をすると

2時間の中に去年や、1日1日はありません。

「昨年、毎日午後2時間」は、大きい物からスタートしています。

なので「去年の中の1日1日の(毎日)中の2時間」

つまり、「ある時点の限定頻度と継続時間」の

順番を真逆「継続時間、限定頻度、ある時点」に変えて

英語に変換すれば良いという事になります。

まとめ

さて、時間表現の副詞には、

「いつ」の副詞

「いつがはっきりしている」限定頻度の副詞

「どのくらい継続した」を表す期間の副詞

があり、「時々」のような非限定頻度は

時間表現の副詞には含みません。

この時間表現の副詞は文末に置けば良いというのが結論です。

ただし、stillだけは例外で、文中に置きます。

まとめを書くとしたら以上の量ですが、

これくらいでも、解説した膨大な量の内容を

思い出すには十分ですよね。

あとは、時間表現が3つ重なった時のこともまとめておきましょう。

小さい視点から大きい視点へと記述する。

これが基本です。

つまり、「継続時間、限定頻度、ある時点」です。

日本人の発想とは真逆ですね。

これに関しては、名前や、日付、住所をヒントに

思い出していただければ幸いです。

シェアする

フォローする