抽象名詞とは何か、一覧で確認しよう!

抽象名詞の一覧と解説

抽象名詞は数えられない、抽象名詞に冠詞はつけないと思っていませんか?しかし抽象名詞に冠詞をつけたり、複数形にしたりすることはよくあります。今回はどのような場合に冠詞をつけて、どのような抽象名詞が複数形になるのか解説します。この感覚が身につくことで、冠詞がつく抽象名詞に出会ったときに、ネイティブの感覚が理解でき、自分でも使うことが出来るようになります。そもそも抽象名詞を忘れている方もいると思うので、抽象名詞とはなにかと言うことから説明します。

抽象名詞とは形のない名詞のこと

抽象名詞は、物理的な存在を持たない名詞です。

触ることができず、見ることも、嗅ぐことも、聞くことも、味わうこともできません。

頭の中だけに存在し、感覚では認識できない名詞です。

形を持たず、形にすることが出来ない名詞です。

たとえば、愛loveと言うものがありますね。

「愛にはいろんな形がある」

と言う表現がありますが、物理的な存在の形があるわけではなく

「家族の愛」「夫婦の愛」「親子の愛」など、

相手を想う感情の種類が違うということで、

その感情を形にすることはできません。

「これが僕の愛の形だ」と言って

ダイヤを渡したとしても、

それはダイヤと言う物質なのであって

愛の表現ではあっても「形」ではありません。

また、「幸運luckを手にする」と言っても幸運と言う物体はないし、

「考えopinionを披露する」と言っても考えに触れることもなければ

「怒りangerを露にする」と言っても怒りにお目にかかることはありません。

さらに、長さlengthも重さもweightも測れますが、

「長さの形」も「重さの形」も、そのシルエットすら確認出来ません。

全て物理的、物質的ではなく抽象的な概念に過ぎません。

そう言った「どんな形?」に答えようもない物が抽象名詞です。

抽象名詞でも具体性があるなら冠詞をつける

抽象名詞には、数えられるもの(a joke冗談、an hour1時間、a noise騒音、a meeting会議、a quantity数量、など)と数えられないもの(fear恐怖、courage勇気、newsニュース、happiness幸福、training訓練、など)があります。

まず皆さんに見ていただきたいのは、

抽象名詞に関するネイティブの一般的な解説です。

Abstract nouns fall into two classes: countables and uncountables.
訳:抽象名詞には2つのタイプがある。それは可算と不可算である。

https://open.books4languages.com/english-b2-grammar/chapter/articles-with-abstract-nouns/

数えられる抽象名詞があると言っていますね。

これについては後述しますね。

Uncountable abstract nouns usually don’t follow any article.
訳:不可算抽象名詞は通常冠詞を伴わない。

https://open.books4languages.com/english-b2-grammar/chapter/articles-with-abstract-nouns/

抽象名詞に関しては概ねこんな解説がされますが、

実は次のようにも追加説明されます。

We usually don’t use any article with abstract nouns, but we use definite articles when:

the situation makes the idea definite; definite article indicates a certain kind of quality, feeling, state…

訳:通常、抽象名詞には冠詞を使わないが、状況的にその概念が限定される場合には、定冠詞をつかう。その場合、定冠詞は、ある種の質、ある種の感覚、ある種の状態の中の明確な1つを示している。

https://open.books4languages.com/english-b2-grammar/chapter/articles-with-abstract-nouns/

明確な1つの例として次のような例文を掲載しています。

(例)

I was shocked by the complexity of his problems. (Uncountable)
訳:彼の問題の複雑さにショックを受けた。(不可算)

https://open.books4languages.com/english-b2-grammar/chapter/articles-with-abstract-nouns/

ここでは「複雑さ」は数えられないもの(不可算)ですが、

「彼の問題の」という具体化された状況では

定冠詞のtheを使います。

でも不可算名詞なので、「明確な1つ」「それ」と言っているだけで、

「1つの複雑さ」、「2つの複雑さ」と数えたり、複数形にはできません。

ここで注意して欲しいのは、

「数えられるか数えられないか」と言う表現と

「冠詞をつけるかつけないか」と言う表現は違うという事です。

「複雑さ」のように、数えられなくても冠詞はつく単語は沢山あります。

「数えられるかどうか」は「複数形にできるかどうか」であり、

「冠詞をつけるかどうか」は「具体性があるか」という事です。

「数えられない」場合でも「具体性があり」なら冠詞が付く

という話をしているのです。

この点に留意して読み進めて下さい。

では数えられる抽象名詞の例です。

例えば、hour時間には形がないですが、an hour1時間two hours2時間のように数えられますね。これは「時間と言う単位」だからです。

60分で1つの塊と言う明確な1つがあります。

同じく時間でもtime時なら数えられません。

Time is money.
時は金なり。

これは単位ではありません。

時間とお金には交換性があると考えることが出来ます。

しかし、概念上の話であり、物質的なやり取りはありません。

ある特定の時間、ある特定のお金の話もしていません。

だから、冠詞を使いませんし、複数形にもできません。

でも具体的な時間なら冠詞を使います。

At the time of this writing,
この記録をしている時点で、

時間の中でも「日付と時間」が絞り込めますよね?

見ることはできませんが、そこにはある種の境界線があります。

このように「時刻」と言う意味が含まれると

特定できる時間として冠詞を使います。

また「数」と言う意味なら冠詞も数詞も使うし複数形にも出来ます。

one time1回、

hundred times100回

抽象名詞は物質名詞と同様に、原則無冠詞、と言われていますが、

それは、「その本来持っている概念において」と言うことです。

その概念に具体性があれば、冠詞をつけます。

そして「単位」なら原則数えられることは皆さんも

なじみ深いのではないでしょうか。

seconds、minutes、hours、days、weeks、months、yearsなど。

抽象名詞の例一覧

抽象名詞には感情や気持ち、人間の性質や特徴、生きていくため必要な概念など

数えきれないほどあります。

本の少しですが、よく使うものを一覧にしてあります。

感情や気持ちを表す抽象名詞の例一覧

love愛、hate憎しみ、happiness幸福、misery悲惨、pride誇り、joy喜び、pleasure喜び、delight喜び、sadness悲しみ、sorrow悲しみ、anger怒り、shockショック、fear恐怖、anxiety不安、worry心配、despair絶望、disappointment失望、helplessness無力感、amazement驚き、surprise驚き、excitement興奮、fascination魅惑、relief安堵、relaxation休養、tiredness疲れ、weariness倦怠感、pain痛み、satisfaction満足、disbelief不信、romance恋愛、silliness愚かさ、power力、strength強さ、peace沈黙、friendship友情、sympathy同情、など。

人間の性質や特徴を示す抽象名詞の例一覧

beauty美しさ、humility謙虚さ、bravery勇敢さ、kindness優しさ、honesty正直さ、generosity寛大さ、weakness弱さ、warmth暖かさ、calm冷静さ、stupidity愚かさ、humorユーモア、goodness善良さ、elegance優雅さ、brutality残忍さ、evil悪、ego自我、envy羨望、enthusiasm熱意、courage勇気、brilliance輝き、talent才能、wisdom知恵、wit知恵、trust信頼、charity慈善、sanity正気、self-control自制、curiosity好奇心、dedication献身、compassion思いやり、confidence自信、honor名誉、hope希望、jealousy嫉妬、loyalty忠誠、maturity成熟、integrity誠実、intelligence知性、patience忍耐、perseverance辛抱、tolerance寛容、sensitivity感受性、determination決意、success成功、など。

その他の一般的な抽象名詞の例一覧

hour時間、time時、ability能力、ideaアイデア、imagination想像力、knowledge知識、thought思考、memory記憶、opinion意見、consideration配慮、truth真実、culture文化、information情報、advice助言、communicationコミュニケーション、life人生、adventure冒険、freedom自由、liberty自由、wish願望、dream夢、success成功、victory勝利、failure失敗、defeat敗北、death死、crime犯罪、law法律、justice正義、principle原則、peace平和、democracy民主主義、patriotism愛国心、slavery奴隷制度、faith信仰、faithfulness無信仰、forgiveness許し、reality現実、unreality非現実、uncertainty不確実性、improvement改善、motive動機、inflationインフレ、luck運、opportunity機会、loss損失、movement動き、need必要性、luxury贅沢、riches富、wealth富、poverty貧困、mercy慈悲、grace恵み、homelessnessホームレス、serviceサービス、fragilityもろさ、impression印象、skill技術、sleep睡眠、energyエネルギー、speedスピード、rumor噂、など。

まとめ

いかがでしたか?

抽象名詞を視界で捉えることは出来ませんが、

人間が日常生活で、「形がない物」をどれほど扱っているのかと数え始めると、きりがないことに本当に驚きます。

見えないものに名前を付けてコミュニケーションを

図るってかなり高度な能力ですよね。

抽象名詞は数えないとは言っても、抽象名詞の中には可算名詞の意味しかないwishやdream、意味によって可算にも不可算にもなるような名詞もたくさんあります。

いくら形がなくて見えなくても、境界線を与えて

具体性を感じることもできるし、数えることもできます。

ability(能力)とかvictory(勝利)なんかは冠詞や形容詞を伴って使う方が圧倒的に多いですしね。

それは境界線(個別性)を感じることが多いという事なんですよ。

この感覚は、特に冠詞を使う文化のない日本人でもなんとなくは感じることが出来ますよね。

境界線を与えて具体性を感じる能力を鍛えることが、

すなわち冠詞をつけるかどうかの判断能力を鍛えるという事なのです。

僕自身まだまだと感じることがある未熟者ですが、

沢山英文に触れて感覚を研ぎ澄ませるように

皆さんと同じように頑張っていけたらなと思っています。

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