固有名詞と普通名詞の見分け方

固有名詞と普通名詞の違い例文一覧

固有名詞は冠詞をつけないとか、theをつける国名の例外があるとか意味が分からないですよね?そもそも固有名詞と普通名詞の違いが分かりにくくないですか?でも、固有名詞にも冠詞をつけるし、国名にtheをつける理由もあるし、固有名詞と普通名詞を見極める方法もあります。ただ例外を暗記するのではなく理由が分かれば、あなたの英語力に広がりが出てきますよ。今回は固有名詞と普通名詞の違いを簡単に説明し、国名を含む固有名詞に冠詞がつく理由と雰囲気をお伝えします。

固有名詞と普通名詞はアドレスかどうかで見極める

手紙を書くときにアドレス(住所)と名前って絶対に書きますよね?

それがないと、手紙が届かないし、返信なんて尚更来ないでしょう。

固有名詞と言うのは手紙が届くアドレスの事です。

普通名詞は手紙が届かない名前の事です。

まず国名、州名や都道府県名、群名、市町村名、建物名、氏名など、

これらは全て固有名詞です。

さらに、動物のヤギさんやキリンさんに手紙を出したくても、

「上野動物公園、ヤギさん」「多摩動物公園、キリンさん」

では特定のヤギやキリンには届きませんよね。

それは「ヤギ、キリン」が普通名詞だからです。

「ヤギの太郎」「キリンの花子」

ここまで書けば届くし、返事を書いてくれます。

太郎と花子が固有名詞だからです。

じゃあ、今度は世界中の山に向かって、

「山さ~ん!」と叫んでも

山と言う山が「わたしのこと?」って思い(?)ます。

でも「富士山~!」って呼べば、

「富士山」以外の山は返事(?)しません。

それは富士が固有名詞、山が普通名詞だからです。

あなたも背後から「人間」「君」と呼ばれても誰?って、なりますよね?

「鈴木!」みたいに名前で呼ばれたら返事が出来ます。

このように固有名詞とはアドレスであり、またそのアドレスから返事がくるような特徴を持った名詞の事です。

普通名詞とは返事に困るような「同じ姿をした複数のモノの区別がつかない名前」の事です。

名詞には物質名詞、抽象名詞もありますが、「複数ない」

という点で違います。

固有名詞に冠詞のa/an、theが付くのは例外ではない

固有名詞とは、返事が戻ってくるアドレスのような名詞なので、

a/anやtheと言った冠詞がつかない雰囲気があり、

また、そのように教えられています。

しかし、日本語でもそうですが、知り合いの電話を家族に取り次ぐ時に

「佐藤さんから電話だよ」と言いますが、

知らない相手からの電話を家族に取り次ぐ時には

「佐藤さんっていう人から電話だよ」

と言ったりもしますよね。

こんな風に「っていう人」は、自分の知らない相手という雰囲気を出せますよね。

わざわざ、「僕の知らない人だけど、佐藤さんから電話だよ」

とは言いませんよね。

あくまで、その雰囲気を出すのが「っていう人」の使い方です。

この雰囲気にピッタリ合ったのが不定冠詞のa/anです。

a Mr. Satoと言えば、自分が知らないという雰囲気が出せるんです。

それから、自分も知っているけど、a/anの定冠詞を使うパターンもあります。

例えば、「ジョブズのようなリーダーシップのある人」

と言った文脈で、a Steve Jobsといえば、

「スティーブジョブズのような人」

の意味になります。

また、1個の製品や作品に対してもa/anは使います。

a Honda ホンダ車

a Picasso ピカソの作品

そして、「茂野って、あの茂野吾郎?(アニメのキャラ)」

と言う風に「あの」で強調したい場合は

the Goro Shigeno?と言います。

このような冠詞+固有名詞は例外とされますが、

冠詞の使い方から見れば、例外でもなんでもありません

国名で冠詞theがつくのは固有名詞の例外ではない

このように冠詞と固有名詞の結びつきが例外的な扱いを受け

国名は固有名詞なので、冠詞のtheがつく国名も例外的な扱いを受けて

「政治形態が国名につくとtheがつく」

と言う教え方がされます。

たとえば、

合衆国(United States)王国(Kingdom)共和国(Republic)、複数形の国名などで具体的には、

アメリカ合衆国(the United States of America)

イングランド王国(the Kingdom of England)or(the United Kingdom)

アイルランド共和国(the Republic of Ireland)

イタリア共和国(the Republic of Italy)

フィリピン(the Philippines)orフィリピン共和国(the Republic of the Philippines)

確かに政治形態であることは間違いではないでしょう。

でも、それは本質ではないです。

そもそも冠詞のtheと結びついているのが

America(アメリカ)、England(イングランド)、Ireland(アイルランド)、Italy(イタリア)と言う国名ではないんです。

冠詞のtheと紐づいているのは「the United States合衆国」「the Kingdom王国」「the Republic共和国」です。

これらは固有名詞ではなく普通名詞です。

この普通名詞に「the」がつくのは「まとまり」を表すからです

例えば「the dogs」と言って「犬」の話をしたら

「漠然とした犬から抜き出したまとまった犬」の話じゃないですか?

「まとまり」のtheと言うのはそういう意味です。

つまり、

「アメリカは合衆国と言うまとまりである」

「イングランドは王国と言うまとまりである」

「アイルランドは共和国」と言うまとまりである」

「イタリアは共和国と言うまとまりである」

そういう意味がそのまま国名になっているのです。

それはthe Republic of the Philippinesにも当てはまります。

2個目のthe はPhilippines(国名フィリピン)に紐づいています。

もともとは、16世紀にこの地を植民地にしていたスペイン国王フィリップ2世の島々と言う意味でthe Philip`s islands(フィリップ所有の島々)から来ています。

つまり語源は「(フィリップの)島々」と言う「まとまり」を表す普通名詞です。

これが略され国名化されてthe Philippinesになったのです。

だから、複数形だからtheがついているというわけでもなく、

「普通名詞」の「島のまとまり」の意味が継承されているから冠詞のtheがついているのです。

つまり、これらの国々は普通名詞から固有名詞に変貌を遂げた名詞と言えます。

(図解)冠詞が付く国名由来

まとめと固有名詞の例

いかがでしたか?

固有名詞と普通名詞の違いは明確になったはずです。

そもそも固有名詞とは似たものを区別するためにつけられるものです。

例えば世界中にあなた一人しかいなければ、あなたに名前を付ける必要がないでしょう。

しかし、もう一人同種の生物が居れば名前を付けて呼び合うしかないですよね。

そうやってつけられるものが固有名詞なわけです。

国や土地にしろ、山も川も動物も同じ姿のものが複数あるなら

区別するために名前を付けるしかない。

それが固有名詞です。

区別できない名前は普通名詞です。

もう一つ固有名詞の例を挙げて見ましょう。

「人参」は区別できない名前なので普通名詞ですが、

「人の形をした人参」があるとします。

この人参に「人」と言う名前を付けて

他の人参と区別すれば「人」が固有名詞です。

固有名詞だから、冠詞をつけないということもありません。

冠詞をつければ「佐藤さんと言う人」、「あの佐藤さん」

と言った雰囲気を出せます。

これは固有名詞を普通名詞のように扱っている例です。

逆に語源的に普通名詞のものが固有名詞になったのが、

theを使った固有名詞なわけです。

次回はtheと結びついた固有名詞の一覧を記事にします。

参考までに、冠詞を付ける固有名詞に関しては以下にも書かれています。

https://www.grammaring.com/the-indefinite-article-with-proper-names

https://www.quora.com/When-and-how-should-I-use-articles-with-the-names-of-people

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