過去完了形と過去形の違いは順番と代用がキーワードです!

過去完了形アイキャッチ画像

過去完了形は何のためにあるのか知っていますか?もしも過去完了形が難しいと感じているなら、それは現在完了形の呪縛のせいです。現在完了形から離れて、何のために過去完了形があるのか、それだけを考えれば、過去完了形はすぐにマスターできますよ。今回は過去完了形の本質と例文解説です。この記事を読めば、過去形との違いも分かるし、今後、過去完了形に悩まされなくなります。過去完了進行形との違を知りたい方は、まずこの記事を読んでから次に進んでください。

過去完了形は前後関係を伝える文章

過去完了形の本質

現在完了形には3つの用法がありますよね。

それ、考えないでください。

過去完了形は過去の2つの出来事の

前後関係を明らかにさせるためにあります。

過去の2つの出来事の前に起きたことを

過去完了形で表し、

後に起きたことを過去形で表します。

ただそれだけの用法です。

現在完了形もタイムラインも不要です。

過去完了形を見たら、どの過去と比べているのか

ただそれだけを考えれば良いのです。

過去完了形と過去形の違い

過去形は過去のある時点に何が起きたか

を伝える文章です。

順番も比較も関係ないです。

昨日何が起こった。

昨日何をした。

と言うのが、単純過去です。

違いは明らかですよね。

細かい使い方は詳細をご覧ください。

で、

過去形で

昨日何かが起きた

過去完了形で

その前に何かが起きた

と言うのが過去完了形の使い方です。

別にタイムライン要らないですよね。

それでは例文と解説に入りましょう。

過去完了形の例文解説

過去完了は前後関係を表す文章で使う為

前にとか後にと言う時間の接続詞を使います

After、before、as soon as、by the time、when

When my father arrived at the station, the train had left.
父が駅に着いた時には②電車が出た後だった①。
(だから遅れた、と言う結果を含む

When he came home②, we had already eaten①.
彼が家に着いた時には、僕たちはもう食べ終わっていた。
(だから一緒にいなかった、と言う結果を含む

When I switched on the TV②, the news had just finished①.
テレビを付けたら、ニュースが終わったところだった。
(だからギリ番組見れた、と言う結果を含む

Before the film started②, I had fallen asleep①.
映画が始まる前に、眠ってしまった。
(だから映画を観てない、と言う結果を含む

After I had done my homework①, I went to bed②.
宿題を終えてから、寝た。
(だから寝るのが遅かった、と言う結果を含む

①が先に起こり②が次に起きた

過去完了と単純過去の関係性からそれが分かります。

時には過去の原因と、過去の結果を表すこともあります。

He passed the testbecause he had studied hard①.
彼は勉強を頑張ったので、テストに合格した。

原因が過去完了、結果が単純過去、

順番を伝えるので、これは当然ですよね。

次に

As soon asはafterに

By the timeはbeforeに

書き換えが出来ます。

After I had done my homework①, I went to bed②.
宿題を終えてから、寝た。

=As soon as I had done my homework①, I went to bed②.
宿題を終えてから(直後に)、寝た。

Before the film started②, I had fallen asleep①.
映画が始まる前に、眠ってしまった。

=By the time the film started②, I had fallen asleep①.
映画が始まる前に(までに)、眠ってしまった。

含みに違いがありますが、多くの人は

同じシチュエーションで使います。

前か後かを言っているだけで

過去の順番は変わりません。

そして、前か後かbeforeやafterの接続詞ではっきりしている過去形で代用しても全く問題ありません。(と言うか、代用されることがほとんどです。)

After I had done my homework①, I went to bed②.
宿題を終えてから、寝た。

=After I did my homework①, I went to bed②.
宿題を終えてから、寝た。

Before the film started②, I had fallen asleep①.
映画が始まる前に、眠ってしまった。

Before the film started②, I fell asleep①.
映画が始まる前に、眠ってしまった。

文章のカタマリを入れ変えても大丈夫です。

I went to bedafter I had done my homework①.
宿題を終えてから、寝た。

I went to bedafter I did my homework①.
宿題を終えてから、寝た。

I had fallen asleepbefore the film started②.
映画が始まる前に、眠ってしまった。

I fell asleepbefore the film started②.
映画が始まる前に、眠ってしまった。

そして接続詞whenに関しても

過去形で代用できますが、

条件があります。

Whenのカタマリが1番目の事実を表し、

尚且つ

When のカタマリから述べる場合のみ

過去形を代用で来ます。

例えば次のような文章です。

When I had come home①, my wife made dinner②.
私が帰宅してから、妻が夕飯を作り始めた。

このようにwhenのカタマリが1番目の事実を表し

Whenのカタマリから述べる場合のみ過去形の代用が可能です。

When I came home①, my wife made dinner②.
私が帰宅してから、妻が夕飯を作り始めた。

過去形①と過去形②のカタマリを入れ替えることは出来ません。

My wife made dinner when I came home. ✖

ということなので、

whenのカタマリが2番目の事実を表す

以下の例文は過去形にはできません。

When my father arrived at the station, the train had left.
父が駅に着いた時には②電車が出た後だった①。

When he came home②, we had already eaten①.
彼が家に着いた時には、僕たちはもう食べ終わっていた。

When I switched on the TV②, the news had just finished①.
テレビを付けたら、ニュースが終わったところだった。

しかし、過去形と過去完了形で順番が明らかなため、Whenのカタマリは入れ替えが出来ます。

では最後に過去形の代用可・不可と過去進行の文章で

和訳の違いを確認しましょう。

When I had come home①, my wife made dinner②.

=After I came home①, my wife mad dinner②.

=When I came home①, my wife made dinner②.
私が帰宅してから①、妻が夕飯を作り始めた②。(定常過去で代用可)

When I came home②, my wife was making dinner①.(過去進行)
私が帰宅したとき、妻は夕飯の最中だった。

When I came home②, my wife had made dinner①.(代用不可)
私が帰宅した時、妻は夕食を作り終えていた。

まとめ

如何でしたか?

過去完了形は過去の2つの出来事を言う際、

その前後関係を述べるものです。

過去完了形=前

過去形=後

一方で現在完了形は

今の時点で終わっているのか

終わっていないのかを述べる文章です。

過去完了とはその名の通り「過去」なので、

終わったことを表しています。

だから、現在完了形の用法は完全無視してください。

2つの過去の出来事の1番目

過去完了形を見たら、過去の他の出来事の

最初の事を言っている、と理解してください。

順番を考えるだけです。

Whenは文章の文法構造の前後関係が分かる時だけ、

Afterやbeforeと同じ意味を持ちます。

よって、いつも「~の時」と言う訳では

文章の意味が理解できません。

過去完了形は過去形で代用が出来ますが、

When過去1、過去2の順番で述べる時

だけです。

過去形で代用するのは

ネイティブも簡素化して、コミュニケーションを図る

ことを好むという事です。

簡素化の境界線はしっかり把握できるように

もう一度確認しておきましょう。

これで呪縛は解けたと思います。

次回は過去完了進行形です。

お楽しみに!

この記事が良かったと思ったらぽちっとして下さい / ▼ぜひSNSシェアもお願いします(__)▼


英語ランキング

シェアする

フォローする