現在完了進行形been studyingと現在完了形studiedの違いを知っていますか?

現在完了進行形の本質アイキャッチ画像

現在完了進行形は他の進行形とどう違うのか?他の完了形とどこが異なるのか?訳し方だけ比べても違いが良く分からないし、名前を見るだけでも嫌になりませんか?その気持ち痛い程良く分かります。分からないのは今日で終わらせましょう。今回は現在進行形や現在完了形との違いを浮き彫りにしながら例文解説します。この記事を読めば、現在完了進行形にまつわる疑問はなくなりますよ。

現在完了進行形のポイント

現在完了進行形には3つのポイントがあります。

  • 1「過去に始まった動作が現在も続いている」ことを伝える
  • 2動作動詞の為の継続用法である。
  • 3話者にとってその継続が良くも悪くも「長い」と感じている。

現在完了進行形ポイント1

「過去に始まった動作が現在も続いている」ことを伝える

これって何かに似ていませんか?

現在完了形の3つ用法に

「過去に始まり現在も続く状態」を伝える

継続と言う用法が存在します。

実はこの用法と重なる部分と全く重ならない部分があります。

現在完了進行形ポイント2

と言うのも、現在完了進行形は現在完了形の兄弟です。

厳密にいえば完了経験用法が親に当たり、継続と現在完了進行形が兄弟です。

完了と経験用法が先に出来て、

そこから派生して継続用法と現在完了進行形が

同時進行で出来た可能性が高いのです。

継続用法は状態動詞の継続に使い、

現在完了進行形は動作動詞の継続に使います。

現在完了進行形ポイント3

そのため、訳し方が同じです。

しかし、現在完了進行形を使う話者は、

その動作の継続時間が長いと感じて使うことがあります。

それはこの用法が「期間」にフォーカスしているからです。

では例文とその解説を始めますが、

ポイントの1と2が分からない方は

現在完了形の記事を先に読んでいただくと

誰からも教わったことのない核心について触れているので、

現在完了形がマスターできます。

また、状態動詞が分からない方は

状態動詞の核心と一覧をご覧いただけます。

現在完了進行形の例文と解説

I have been waiting for him for hours.
何時間も彼を待ち続けています。

思ったよりも長く待っています。

でも来ないので、

「場所を間違えたか不安になっている」とか

「相手の身を案じている」とか

そういった結果につながるのが完了相の特徴です。

It has been raining for a week.
雨が一週間も降り続いている。

「鬱陶しい天気が続くなぁ」とか

「裏山の地盤は大丈夫かなぁ」とか

そういう結果につながっていきます。

結果につながりますが、フォーカスは

長さを気に掛けることにあります。

I have been working remotely since April.
私は4月からリモートワークをしています。

このように継続する動きと期間を表します。

現在完了進行形が始まりから続く

今までの期間全てに視点がある

のに対して、現在進行形では

「彼を待っている最中です。」

「雨が降っている最中です。」

「仕事中です。」

と言うプロセス進行の今を切り取った視点になります。

そして短期の継続から長期の断続的な動きの継続まで表せます。

She has been playing the piano for 6 hours.
彼女は6時間もピアノを弾きっぱなしだ。

She has been playing the piano since she was 8.
彼女は8歳の頃からピアノを続けています。

このように、上は短期継続で下は長期断続です。

また、目に見える状況の原因が動作の継続なら、過去の事でも現在完了進行形を使います。

例えば、ある日の夕方友達に遭遇しました。

友達の顔に染料が付いているので、

「いったいどうしたのか」と尋ねます。

そうすると友達はこう答えます。

I have been painting a wall all morning.
午前中ずっと壁にペンキを塗っていたんだよ。

今塗っているわけではないけど、

現在の「染料が付いている」結果に対して

継続した事実を引っ張ってくることが出来るんです。

断続的な継続も引っ張ってくることが出来ます。

I have been trying to call you all day.
一日中電話してたよ。

今電話をかけていなくても、

断続的に何度も電話したと言うことで

今まで心配していたという結果を伝えることが出来ます。

(いずれも今日の継続なので、過去とは言っても今日だから可能という事です。)

現在完了進行形と現在完了形の違い

それでは、現在完了進行形と現在完了形の違いを

見ていきましょう。

A. They have known each other for twenty years.
彼らは20年来の知り合いだ

B. She has been playing the piano for 6 hours.
彼女は6時間もピアノを弾きっぱなしだ。

文章は2つとも継続を表します。

文章Aはknowが状態動詞の為

現在完了形の継続を使って表します

文章Bはplayが動作動詞の為

現在完了進行形を使って継続を表します

I have been knowingとは言えません。

ここが、1番の大きな違いです。

では、次です。

C. I have read the book.

D. I have been reading the book.

文章Cは現在完了形です。

文章Dは現在完了進行形です。

いずれも「読む」と言う動作動詞の活用です。

ここには明確な違いがあります。

文章Cは読み終えていて、

文章Dは読み終えていません。

文章Cは「その本を読んだことがある」もしくは

「その本を読み終えたところ」と言う

経験か完了の意味になります。

文脈によって副詞をつけることでどちらの用法か

はっきりさせます。

例えばonce、twice、three timesなら経験

Alreadyなら完了です。

文章Cには継続の意味はありません。

現在完了形では、forやsinceで期間を表すことによって初めて継続の意味になります。

他方の現在完了進行形では期間を示す必要がありません。

継続の意味しかないという事です。

これが大きな違いの2番です。

ここまでの違いで、

状態動詞は現在完了進行形に出来ない

期間の提示のない現在完了形は終わったことを表す

事が分かりました。

では動作動詞を使って期間を提示したらどうなるでしょうか?

E. I have studied English for 10 years.

F. I have been studying English for 10 years.

実は、この2つは全く同じ意味になります。

ネイティヴが感じている微妙な差を挙げるなら

文章Eは結果を重視していて、

文章Cは10年と言う時間を気にする

と言うところだけなので、

敢えて訳を変えるとしたらこうなります。

E. 私は10年間、英語を勉強しています。

F. 私は英語の勉強を10年間続けています。

どうですか、差を感じますか?

微妙だと思う人も、差を感じない人もいるでしょう。

それはネイティヴも同じです。

それくらいの微妙な差しか指摘できないほど

2つの文章は同じ意味だという事です。

まとめ

如何でしたか?

ちょっと整理してみますね。

〇現在完了進行形は動作動詞の為にある。

〇過去に始まった動作が現在も続く時に使う。

〇短期の継続でも長期の断続的継続でも使う。

〇結果に関係すれば、現在ストップしていても継続動作を引っ張ってくることが出来る。

例)

友達:Why are your clothes so dirty?
どうして、そんなに服が汚れてるの?

私:Because I have been cleaning my house all day.
今日一日家の大掃除をしていたんだ。

〇現在完了形の継続用法で代用できる。

例)

I have worked all day.

I have been working all day.

2文同じ;一日中仕事をしていた。(だから疲れている)

全ての動作動詞の代用が可能か定かではないですが、

代用しても意味は同じです。

中でもよく代用されているのは以下の6つです。

study、learn、teach、write、work、play、

現在完了形でも意味は同じですが、「ずっと感」

がより表現できるのは進行相(現在完了進行形)です。

(細かいことを言えば反復する長期の動作は
現在完了形の方がbetter、しかし短期、長期、反復の
境界線が曖昧なところもあります。)

以上がまとめポイントです。

多分、あなたの現在完了進行形の使い方に関する

疑問は大体解決できたのではないですか?

次からは過去時制を解説します。

お楽しみに!

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