副詞の位置が分からず苦しんでいる人も多いと思います。副詞と言っても体系的には最低でも5分類あって種類ごとに現れる場所が異なります。これまでに「頻度」「様子」「いつ」「空間」「程度」の5種類解説しましたが、当サイトでは7つに分類しており今回は「確実性」を表す副詞について解説します。細かいルールが多いですが、頻度の副詞のパターンに酷似しているため、追加情報として見ていただくと楽です。
1「確実性」の副詞の位置
確実性の副詞は文中または文頭です。
文中は複雑なので心配なら文頭で確実性を述べましょう。
ただし後述しますが、surelyは注意が必要です。
動詞と目的語に割って入らないという大原則は同じです。
そのうえでルールを解説します。
- ①一般動詞だけなら本動詞の前
- ② be動詞だけならbe動詞の後
- ③ 助動詞があれば助動詞の後
- ④ maybeとperhapsは文頭に置く
- ⑤意味が変わる文頭のsurely
- ⑥ 一般動詞の否定文はdo(does)の前
- ⑦ 助動詞の否定文は助動詞の後
- ⑧ 助動詞の否定は助動詞とnotの間
基本的なルールは大筋で「頻度の副詞」と同じです。
では順番に例文を見ていきましょう。
①一般動詞だけなら本動詞の前
Hanako probably looks like her mother.
花子はたぶんお母さんに似ている。
Taro probably passed the exam.
太郎はおそらく試験に合格したのだろう。
I certainly feel better today.
今日は確かに気分がいい。
Taro certainly left the house this morning.
太郎は確かに今朝家を出た。
I surely need to hand in the incident report by tomorrow.
絶対に明日までには事故報告書を提出する必要がある。
James undoubtedly thinks that he is the smartest.
ジェームスは間違いなく自分が一番賢いと思っている。
②be動詞だけならbe動詞の後
Taro is undoubtedly a great leader.
太郎は紛れもなく偉大なリーダーである。
Jiro is obviously in the office.
二郎は明らかにオフィスにいる。
He is probably talented at singing songs.
彼にはおそらく歌を歌う才能があるのだろう。
He is undoubtedly innocent.
彼は間違いなく無実だ。
Ghandi was undoubtedly a great influence on the peace movement.
ガンディーは間違いなく平和運動に大きな影響を与えた。
③助動詞があれば助動詞と本動詞の間
Jiro has probably forgotten the meeting.
二郎はおそらく会議のことを忘れてしまったのだろう。
Nanako is probably going to university.
ナナコはおそらく大学に進学するんだろう。
I think he will surely help you.
彼がきっとあなたを助けてくれると思う。
詳しくはそれぞれ青文字下線をクリックしてください。
①~③をまとめると、頻度の副詞の位置と同じです。
動詞より前に置くのが基本です。
「様子」を表す場合は動詞より後に置きます。
様子の場合「泳ぐのが早い」みたいな感覚があるためで、
頻度は「いつも泳ぐ」のような感覚があるため、
確実性も「多分泳ぐ」のような感覚があり、
このように日本語の感覚に近いものを持っていると考えておけば
そんなに混乱はしないでしょう。
以下は付属としてご覧ください。
④maybeとperhapsは文頭に置く
maybeとperhapsの意味は全く同じです。
ただ、maybeが通常文頭に置くのに対して
perhapsは文頭、文中、文末に置けます。
なので、文頭に置くパターンを覚えておくと良いです。
Perhaps Hanako will come.
おそらく、花子は来るだろう。
Maybe he is right.
たぶん、彼が正しい。
Probably, Hanako has gotten lost.
恐らく、花子は迷子になっているのだろう。
⑤意味が変わる文頭のsurely
Surelyを文頭に置く場合、話し手が真実だと思っていることに
対して確認を求めていることを意味しています。
Surely you didn’t go there.
まさかそこにはいってないよね。
Surely you didn’t understand at that time.
あの時は分かってなかったんじゃないの。
Surely, you’re not going to wear that to the interview.
あなたはきっとその服装では面接に行かないよね。
副詞の否定文の位置
⑥一般動詞の否定はdo(does)の前
Hanako probably doesn’t like Jiro.
花子はおそらく次郎を好きではない。
They clearly don’t enjoy this party.
彼らは明らかにパーティを楽しんでいない。
⑦be動詞の否定はbe動詞とnotの間
I was probably not a good father.
私は恐らく良い父親ではなかった。
What he said is probably not true.
彼の言葉は多分本当ではない。
He is definitely not going to change.
彼は間違いなく変わらないだろう。
It is definitely not going to snow tomorrow.
明日は絶対に雪は降らないだろう。
⑧助動詞の否定は助動詞とnotの間
助動詞の否定文を作る場合には、副詞の前に「won’t」という短縮形を使わないのが理想。
副詞の後に “not “を入れます。
Taro will probably not go there.
太郎は多分そこに行かないと思う。
Hanako will definitely not come here.
花子は絶対にここに来ないよ。
“probably not” や “definitely not”のような形で挿入するのが理想です。
⑦も同じ形で挿入されていましたよね。
しかし、現実問題として「won’t」という短縮形を
使って確実性を前に置く人も多いです。
Hanako definitely won`t come here.
花子は絶対にここに来ないよ。
混乱する方は、大原則としてやらないパターンを覚えておくと良いです。
「確実性の副詞」はnotと本動詞の間には置きません。
She will not definitely come.×
She won`t definitely come.×
あくまでも「する確実性」「しない確実性」を述べるので、
「しない」と言う言葉には割って入らないと覚えておけばいいです。
「絶対にしない」とは言いますが、「し絶対にない」とは言いませんよね。
まとめ
①一般動詞だけなら本動詞の前
② be動詞だけならbe動詞の後
③ 助動詞があれば助動詞の後
④ maybeとperhapsは文頭に置く
⑤意味が変わる文頭のsurely
⑥一般動詞の否定文はdo(does)の前
⑦ 助動詞の否定文は助動詞の後
⑧助動詞の否定は助動詞とnotの間 ④ 自身がなければ文頭に置く
基本的なルールは大筋で「頻度の副詞」と同じです。
但し、頻度の副詞はnotを多用しません。
seldom, hardly, neverなど副詞自体に否定の意味が込められていて、
これらを駆使するので、notの出番が少ないのです。
(notの出番もありますが、注意点だけ詳細説明しています。)
英語と言うのは時々厄介だなって思います。
どれくらい確実なのかと言うパーセンテージが
数値化されているのはありがたいですが、
そのポジショニングは一筋縄ではいきません。
なかなか法則が分かりにくいので、
暗記に頼るところが多いと思います。
取りあえずは、①~③を抑えておいて
残りは、実際に出くわした時に見返すように
していただければ大丈夫です。
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【参考】
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/perhaps
https://english4today.com/being-certain-adverbs-of-certainty/
https://busyteacher.org/16912-how-to-teach-certainty-uncertainty-in-english.html
https://www.englishgrammar.org/position-adverbs-certainty-place/