一般動詞とbe動詞の違いは理解できていますか?「一般動詞は動きを表す」という解説に戸惑っている方も多いと思います。この2つを使い分けるには動作動詞と状態動詞と言う概念を知っておく必要がありますので、今回は大まかに違いを述べてbe動詞と一般動詞の概念、その動詞特有の機能を挙げておきます。機能を把握しておくことで、使い分けがしっかりできるようになります。
一般動詞とはbe動詞以外のすべての動詞
動詞にはその働きから自動詞や他動詞と言う分類と
一般動詞とbe動詞と言う分類、そして状態動詞と動作動詞という分類があります。
自動詞か他動詞かに関してはbe動詞が含まれず、
また状態動詞と動作動詞に関してもbe動詞が含まれません。
一般動詞とはbe動詞以外のすべての動詞を言います。
つまり一般動詞とbe動詞で「動詞」と言う概念を
すべて網羅していることになるわけですが、
一般動詞をすべて網羅する概念として
状態動詞と動作動詞があります。
言い換えればbe動詞と状態動詞と動作動詞でも
動詞すべてを網羅していると言えるわけです。
自動詞と他動詞だけでは一般動詞は網羅できません。
という事なので、be動詞と状態動詞、動作動詞の大まかな
概念が分かれば違いも分かるし文法的な使い分けもできるようになります。
be動詞とは「ある」「いる」「です」「ます」
動詞には「動」と言いながら「動きが捉えられない」動詞があります。
これを「静」の動詞と呼ぶことにします。
be動詞と言うのはこの「静」の動詞の中心にあって
存在を表す「ある」「いる」を意味する機能や
その存在の何たるかを表して「です」「ます」を意味する
機能があります。
詳しくは文型で述べましたが、簡単に一例をあげると、
The pen is on the desk.
そのペンは机の上にある。
This is a pen.
これはペンです。
などが該当します。
全然「動」と言う感じがしませんよね。
これが「静」の動詞のbe動詞です。
be動詞には進行形や受動態の文章を作る時に
助動詞としての機能があります。
これは一般動詞には基本的にない機能です。
助動詞というと真っ先に思い浮かぶのは
can、may、mustだと思います。
しかし、中学や高校では教えてくれませんが、
be+動詞ingもbe+動詞edも
進行の状態、受動の状態を作るために
必要な助動詞なのです。
詳しくはまた、進行形や受動態の記事で取り上げます。
状態動詞とはbe動詞以外の「静」の動詞
一般動詞はbe動詞とは異なり「動きを表す」という
解説者がいるために混乱しますが、
そんなことはないです。
一般動詞にも動きを表さない「静」の動詞があります。
それが状態動詞です。
例えば
持っているhave
愛しているlove
信じているbelieve
理解しているunderstand
覚えているremember
聞こえるhear
味がするtaste
どうですか?
皆さんがよく知る
I love you のlove=動詞と言う感覚はしっかりとありながら動きがないですよね?
またbe動詞のように「ある・いる」「です・ます」
とも違い動詞と言う感覚がしっかりありながら、
「動き」は捉えにくいですよね。
それは状態と言う「静」を表しているからに
他ならず、「静」なのに動詞と呼ぶんです。
状態動詞は現在進行形の文を作れない
と言う機能的特徴があります。
それから一般動詞の中でもhaveだけが持つ機能として
現在完了形の文章を作る助動詞の働きがあります。
「have+動詞の過去分詞」のhaveも助動詞です。
こちらは完了形の項でまた詳述します。
動作動詞とはbe動詞以外の「動」の動詞
一般動詞と言えば「動」の
動詞の方がイメージしやすいでしょう。
この「動」の動詞が動作動詞です。
「静」の動詞を状態動詞(stative verbs)、
「動」の動詞を動作動詞(dynamic/action verbs)
と呼び、かき集めたものが一般動詞と呼ばれるものです。
歩くwalk
走るrun
行くgo
来るcome
泳ぐswim
と言った自動詞や
食べるeat
飲むdrink
読むread
書くwrite
勉強するstudy
などの他動詞があります。
このような「動」の動詞は現在進行形の
文章を作ることが出来ます。
少し想起していただくとing形に馴染みがある
単語ばかりだと気づくことでしょう。
まとめ
如何でしたか?
動詞にはbe動詞と一般動詞があります。
この2グループの動詞で構文の述語動詞は成り立っています。
一般動詞は「静の動詞」「動の動詞」に分けることが出来ます。
前者を状態動詞、後者を動作動詞と言います。
前者は現在進行形の文を作らず、
後者は現在進行形の文を作るという
基本的な文法上のルールがあります。
Be動詞には「ある・いる」「です・ます」の他に
「している(進行形)」「される(受け身形)」
になった動詞にくっつく助動詞の働きがあります。
それぞれ細かいことは別の項で述べますが、
大まかな違いを知っておくことで
使い分けがより簡単になり
細かいところの理解が深まります。
「木も見て森も見る」ことが何事にも大切です。
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